4月29日(火) 2014 J2リーグ戦 第10節
水戸 0 - 0 熊本 (17:03/Ksスタ/3,431人)


中二日の連戦のアウェー。熊本は今日も前節からスタメンを3人入れ替えて臨んできました。中山、吉井を先発に、そして何よりこれまで全試合先発の片山は熊本に残したまま。

ある意味、メンバーは固定していないという監督の明確なメッセージ。前節の「今は誰が出ても、変わらずにロアッソのサッカーを貫いてやってくれる」という言葉通り、チーム内の競争を煽るという意味だけではなく。間口の広い、さらに前を向いた選手起用。それに選手がどう感じ、どうプレーするかというところに注目させられます。

20140429水戸

ゲームの流れは、小野監督のコメントをたどれば明らかで…。

「鈴木隆行選手はポジション取りや体の使い方などレベルの高い選手だった。」
「ちょっとラインを下げられたところがありました。」
「中途半端になってラインが下がるとボールの出所にプレッシャーがかからない。隙間を突かれる」

序盤こそ熊本のハイプレッシャーが効いて主導権を握っていたのですが、徐々に、水戸のダイレクトのつなぎでプレスが剥がされはじめ、流れは完全に相手のペースに。

そこでハーフタイムに「声を掛け合ってチームの意志が規則になるように」という指示が出される。そこだけ聞いても、われわれ素人には意味不明なんですが…。

「DFの背後にとっているポジションに対して怖がらずに押し上げよう」
「押し上げたら背後のスペースに恐怖感が出るので、GKが埋めること」
「コンパクトにしたら前線のプレッシャーがかかると」
…という流れを“スパイラル”ということばを使って
「そっちのスパイラルに持っていければ」
「ほんの数mのところでどちらのスパイラルになるかというところだったと思うので、そこを修正しました」  ということらしい。

もちろん、ハーフタイムでこのような修正ができたことは手応えだし、GKにもフィールドプレーヤー並に、“埋めろ”という指示があったこともちょっとした驚きですが。しかし、それを可能にしたそのベースは、うまくいかなかったその前半でも、剥がされても剥がされても、諦めることなく狙い続けていたことではないかと。そこが、磐田戦や千葉戦とは違った点ではなかったでしょうか。

そして、「熊本のプレスの勢いが落ちなかったように見えましたが」と問われた敵将・柱谷哲二監督に、「監督が代わって、とてもハードワークするチームになったと感じました」といわしめた所以でした。

もうひとつ。この3試合連続での大きな課題であった終盤での失点。この試合でも、やはり最後の最後は一方的に打たれ続ける展開になりましたが、全員が体を張ってなんとか凌ぎ切り、そしてかち得た完封のうえの引き分け。またひとつ手ごたえを得ました。

さて、今日の試合後の小野監督の会見コメント。いつにも増して味わい深いものがありました。10試合を終えての評価を問われていわく、「欲を言えば、すべて絶対に勝ちたい。そういう意味では引き分けは悔しい。負けは受け入れがたい。それは自分の中にあります」と。

まあ当然と言えば当然の言葉かもしれませんが、「負けは受け入れがたい」ときっぱりと言ってくれて、改めてわれわれも晴れやかに納得した部分があります。

さあ、次は中三日のホーム。札幌、山形を二試合連続で完封勝利した岡山を迎えます。スタメンはどう動いてくるのか…、ベンチは…。この微妙なメンバーの出し入れが、だんだんと戦術味を帯びてきているようで。熊日のスタメン予想も合わせて深読みしながら楽しみたいと思います。

TrackBackURL
→http://sckumamoto.blog79.fc2.com/tb.php/458-01c2f674