8月10日(日) 2014 J2リーグ戦 第26節
讃岐 1 - 1 熊本 (19:03/丸亀/2,066人)
得点者:44' 齊藤和樹(熊本)、90'+3 藤井航大(讃岐)


後半アディショナルタイムの失点。久々の勝ち点3が、スルリと手から抜け落ちた、みたいな表現がありますが、スルリどころか、ガツンとやられてしまって。まるで敗戦のような…ではなく、まさに敗戦。久々の勝ち点1も目に入らないようなショック状態でした。

それは対戦相手の讃岐が21位という下位に甘んじているチームだからということでもなく、北野監督はじめ、木島や高橋、山本など旧知のメンバーが多数いるからということでもなく。わがチーム自身の弱さ、未熟さを改めて思い知らされたからかも知れません。

猛烈な台風11号の通過により開催も危ぶまれたこの試合。予定より1時間遅らせてキックオフとなりました。

20140810讃岐

ゲームは出だしから強いプレスをかける讃岐の攻勢を、一歩も引かず押し返す熊本。序盤は互いに譲らない激しいせめぎ合い。徐々に熊本のボールが動き始め讃岐のプレスを剥がし、チャンスを作り出していく。

先制は時間の問題と感じながらも、なかなか押し込めず、このまま前半を終えるのも悪くはないと思い始めた44分。中山の浮き球に齊藤が反応。一瞬、裏に抜け出し絶妙の胸トラップからゴールネットを揺らします。

まあ、サッカー解説的に言えば、最高の時間帯の先制ということになるのでしょう。しかし、われわれは少しホッとしてハーフタイムを迎えはしましたが、それよりあと45分をどう戦うのか。今の熊本、ここからが難しいことは誰もが思っていたのではないでしょうか。

「最後の締めが締まらなかった」とCBの園田が言う。

このゲームを振り返るときの、一番のポイントに挙げられるのはゲーム終盤の試合運びでしょう。後半、木島、高橋と交代カードを切り、主導権を握っていった讃岐。それに対して、熊日は明確に“試合終盤に意思統一が足りない面もあった”として、篠原の「自分は前にガツガツ行かなくてもいいと思ったが、前線の選手はボールを放り込んで欲しいようだった」というコメントを引き、“困惑気味”だったと評しています。

確かに、後半も40分をとうに過ぎているのに。喉から手が出るほど欲しい勝ち点3であれば、ここは時間を使うことにためらいはないのではないかと思いながら見ていたわけですが。これと言って極端なキープもせず、2点目を取りにいく試合運びと見えました。逆に讃岐は最後のパワープレー。これがはまって熊本はズルズル押し下げられ、あわやのピンチを相次いで招いてしまいます。

そんななかで小野監督はちょっと見慣れないコメントを出しています。
「最後のほうも、相手がプレッシャーを掛けられないところからもう少し起点を作っていくことなど、そのあたりのゲームコントロールを上手く持っていく。」「真っ向からボールを奪いに行ってゴールに向かってというサッカーから、ゲーム巧者になる必要性を感じました。」

このゲームの終盤、残り10分あたりからのゲームの終わらせ方、ということでしょう。確かに、われわれは、正直なところ残り5分なら迷わずキープと思ってしまいます。相手も必死の力を振り絞ってくるわけで、そんな単純な話ではないことは分かっているつもりなんですが。“ゲームの終わらせ方”などというのもちょっと傲慢な言い方ですね。

ただ、象徴的だったのは、アディッショナルタイムに入ってすぐ。ハーフウェイライン付近、サイドで保持したボールを、前のスペースが空いているにもかかわらず、安易にアーリークロスを入れたシーン。この時点で、すでに膝が崩れ落ちそうでした。この局面でそこまでオープンな展開にする必要があるのかと。

追加点を奪おうともがいた後半。しかし熊本のシュートはわずか1本。対する讃岐のそれは終盤になって勢いを増し8本に。シュート数では逆転されてしまいました。

なかなか積みあがらない結果、勝ち点に、ついつい焦りがでて、物事を単純化してしまいがちですが、監督のコメントをよくよく見れば、それは多分、“意思統一”と言っても簡単に共有できるようなイメージではないような気がします。

「ただこれまでのチームも、とにかくアグレッシブにディフェンスに行く、ボールを奪ってアグレッシブにゴールに向かうというスタンスの中で成長してきているので、いきなりそこを求めて大事な部分が疎かになってはいけない」。

リードした終盤の10分を追加点も狙いながらゲームをコントロールする、とか、ボールキープよりも安全に時間を使える確率の高い戦術とか…。などと勝手に想像するだけですが、なかなかイメージにまでは結び付きにくいのは確かです。

「徐々に一歩ずついろんな経験の中で成長してくれればと思います」「一朝一夕にはいかないでしょうが、少しずつ求めていきたいと思います」。

わがチームはまだまだそんなに小器用なことはできるわけがなく、慣れないパターンで動くと、せっかく少し身についてきた本来の動きが後退してしまう、そんな危惧もあるのかも知れません。


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