9月28日(日) 2014 J2リーグ戦 第34節
熊本 0 - 1 北九州 (13:05/うまスタ/7,026人)
得点者:75' 渡大生(北九州)


先週のホームゲームの肌寒い空気から一転して灼けるような強い陽射し。気温は30.8度。選手のコンディション面にも影響するだろうな、と。ちょっと心配でした。

「選手たちも最後の最後まで走って何回もチャンスを作って、ゲームはかなりコントロールしてくれた」
「相手がある程度引いて守ってそこからカウンターというのは分かっていたので、それに対してどこをどう抑えていくか、どうボールを奪うか、攻撃の糸口をどう掴んでいくか…」
「勝点に結びつけられなかったのは私の責任」
ゲームの見え方としては、小野監督の会見コメントの通りだったでしょう。

20140928北九州

序盤、基本戦術通り、アグレッシブなプレスで主導権を奪う熊本。

「前半は入りが悪くて向こうのペースになってしまった」「しっかり耐えてどこかで自分たちの流れに持っていこうと…」(北九州・大谷幸輝) 

ゲームを立て直すようにしっかりと引いて守備ラインを固める北九州。攻撃はロングボール中心に前線に当ててくる。セカンドボールは熊本に分があり、そこから揺さぶりながらチャンスを窺う。シュートの意識は高く、それなりの数は打つが、決定機というまでには至らず。

結局、前半はスコアレス。思うようにいかない前半でしたが、カウンターからの失点という事態にはならず、まあ、後半勝負。悪くないと気合を入れ直してハーフタイムを迎えました。

両監督のハーフタイムのコメントは、小野監督の「攻撃のタイミングを自分たちでつくろう。攻守の切り替えの意識を。」に対して、柱谷幸一監督は「球際を厳しく、しっかりとやる。ブロックをしっかり作って対応すること。後半は点を取って、勝って帰ろう。」でした。

始まった後半は、まさにお互いそのコメント通り、さらに守りを固め、カウンター狙いを徹底してくる北九州。熊本のポゼッションはいっそう高まってきますが、正直なところ、これは熊本の形ではなく…。

「最後の最後まで、かなりボールを運んでチャンスを作ってくれたんじゃないかなと思ってます」(小野監督)。

ブロックで固めた北九州に対して、タテもサイドもなかなか付け入る隙を見つけることは難しい。後半20分前後、何でもない局面で熊本の対応がほんの少しずつ遅れはじめます。

危ないなあ…。と思ったところで、仲間→養父、巻→黒木。やや早めの交代カード。今日の暑さのせいなのか、徐々に熊本の足が止まりはじめます。一方の北九州は、その前に前線の原に代えて渡を投入。その交代が奏功します。

カウンターぎみに池元のパスを受けた渡がドリブルで中央突破。熊本は背後から追いかける。橋本のスライディングも空しく、畑もキャッチしに体を投げ出しますが、それをも交わした渡が、無人のゴールに流し込む。後半30分のことでした。

それでも残り15分。前節の大逆転劇を見ているファンは、最終盤の巻き返しを期待しましたが、残念ながら、チームの消耗は如何ともしがたく、相手を突き崩す“脚”は残っていませんでした。

「何度かあるチャンスをしっかり決めていかないとこういう結果になる。その辺のところはしっかりと、簡単にそれを次の試合でということにはならないんですけれども、しっかり認識したうえで、また次に向けて頑張っていきたいと思っております」(小野監督)

今日の90分のゲームのなかで言えば、勝敗の分岐点は前半の特にゲームの入りの部分にあったということなのでしょう。特に引いて守る相手を引っ張り出すには先制点が一番なわけで…。

ポゼッション率が高くなると、逆に勝率が下がることもあるというプレッシングサッカーの典型のようなゲームでしたが、今日の敗因を問う記者の質問に対する小野監督の総括はいかにもあっさりとしていました。しかし、それは今日の敗因についてチームの戦術自体がどうこうという話しではないということを暗に言っているような気もします。

敗戦の悔しさ120%の気持ちも含めて言えば、今日の勝敗という結果に対する反省点は少なくないし、まだまだその戦術にチームのスキルが追いついていない部分もあるかもしれない。けれど、それでも、口悪く言えばまさに8-0-2のシフト、前半から引いてブロックというサッカーよりも熊本の今のサッカーは断然、面白いし、エキサイティングだと思います。

「スピードアップすべきところと…、落ち着いてボールを動かした方がいい局面とがある…。その局面の共有というのが1つ、重要なところでした。」「…選手たちの判断はかなりいい形で、しっかりとボールを動かす所は動かす、その局面は作ってくれたんじゃないかと思います」(小野監督)

一朝一夕にどうなるというものでもない大きな課題ですが、多分、監督のなかでは戦前からその部分に意識があったのだと思います。まあ、このコメントも分かったような、よく分からないような…。多分、話せない部分のほうが大きいのでしょう。敗戦の後で、変な話しですが、残り8試合、どんな形で、どこまでの答えを見せてくれるのか、楽しみではあります。

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