10月4日(土) 2014 J2リーグ戦 第35節
東京V 1 - 0 熊本 (13:03/駒沢/2,924人)
得点者:90'+5 平本一樹(東京V)


「ヴェルディは、前半戦の時、前から前からくるというよりは、ある程度引いてラインを作るという感じだったのですが、監督が代わって、前へのアグレッシブさが前半戦よりもあったかなという印象を受けました」(中山雄登)

冨樫剛一新監督が就任した東京V。3試合を戦い結果は1勝1分1敗。ここ2試合は無失点できています。シーズン途中での監督交代。良くも悪くもチームがリセットされていて、それまでとは違うモチベーションで向かってくる。29節、ホームで零敗を喫した札幌戦の残像がよぎります。やりにくい…。

そんな変化も織り込みながら「東京Vがここ数試合、アグレッシブな方向に舵を切って、攻守ともに積極性が出てきたので、そこにまずは受け身に入らないでそこを上回れるように入りました」と小野監督が言うように、十分な警戒感を持ってゲームに入った熊本でした。

20141004東京V

前半のシュート数は、熊本も東京もわずかに2。お互いに消し合うような展開でなかなかシュートまでつながらない。解説者が思わず「固いゲーム…」と呟く。ジリジリするようなせめぎ合いに終始した前半はアッと言う間に終わりました。

ハーフタイム。先手を打ったのは熊本。仲間に代えて昨年まで東京に在籍していた巻を前線に。

「相手がプレッシャーをかけられた時に細かいパスで相手の勢いをちょっと逆に勢い付かせてしまっていたところを変えようというところと、それと前にボールを奪いに来ていたので巻が少し前線で頑張って押し下げてくれればそこの間のスペースが使えるという2つの理由で後半から使いました」(小野監督)

狙い通り、前線のスペースにうまくボールが入りはじめ、立て続けに決定機を作る熊本。ここでゲームが動くか…と思わせましたが、しかしこれを決めきれず、逆に東京に押し返されてしまいます。

「…僕がいた頃は、若い選手はプレーがまだ淡白だったのですが、今日は球際もガツガツきて、セカンドボールとかもしっかりと対応してゲームを作ってくる姿をピッチの中で見て、すごい成長を感じました。」(巻誠一郎)

終盤は全くヴェルディの時間帯。“伝統”の細かいパス回しに切り刻まれ、押し込まれる。しかし、そんななかPAからつなごうとする熊本のプレーには、これまでの“課題”に対する修正が見られました。苦しい時間に、むやみにクリアしても相手の波状攻撃は終わらない。

ただ、東京Vの今日の終盤の圧力は、それをも上回りました。

結局、後半アディショナルタイムのラストプレーで失点してしまう。それまでゾーンディフェンスで失点を重ねていたヴェルディが、新監督になってそれを“捨て”、同じくゾーンで守る熊本からゴールを割って見せました。われわれもそうでしたが、現場の関東サポーターの皆さんには腰の抜けるようなショックな結末になってしまいました。

台風の接近もあって天気もすぐれず、週末は気持ちが沈み、落ち着かず、どうやって自分を納得させようかと思い悩んでいました。情けないですね。決めるべきところを決め切れなかったから…では、ちょっと前には向けませんよね。

「ヴェルディも泥臭くやっていたので、その差が最後に出てしまったかなと思います。僕らもそういうところをストロングポイントとしてやっていたので、そこで差をつけたかったのですが、逆にやられてしまった。もう一度みんなで修正したいと思います」(巻誠一郎」

2試合連続の0-1。零敗。終盤の失点。十分に戦術的なゲームで、決定機も作り、相手を追い詰めている。しかし…。明らかに差をつけて、圧倒しないと勝ち点はつかない。そんな典型のようなゲームでした。

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