明けましておめでとうございます。と書くのもちょっと時期はずれな頃になってしまいました。なにはともあれ今年も弊ブログをよろしくお願いいたします。

さてこの年末年始は、先のエントリーにも書きましたが、RKKさんの例のラジオ番組。わがチームのスタッフや選手たちが数多くゲスト出演しているので興味深く耳を傾けていました。引退する藤本や原田からは、選手としてやり切ったというすがすがしさが感じられましたが、そこで語られた引退の理由がこれも共通していたような気がしました。

それは日々のトレーニングのなかで「若手に1対1で抜けなくなった」あるいは「抜かれるようになった」という台詞。藤本の言葉を借りれば「プレーヤーとしての劣化」。

藤本が小野監督に引退の意思を伝えるとき、「小野さんが監督でなければまだ引退しなかった」と言ったといいます。原田は「小野さんのサッカーのピースになれていない」として引退を決意しました。

「このチームは1対1の練習が多い」と原田は語っています。そこから見えてくる小野監督の守備戦術。もっと詳しいことが藤本の話からわかります。小野監督が前(攻撃)の選手に求めるのは、ボールを持った相手を追い込む(追い込んで後ろの選手に奪わせる)守備ではなく、前の選手でボールを奪う守備を求められるのだという。1対1で奪う能力。原田は「はっきりと(若手との差が)わかる」と言い、「守備という概念を根底からくつがえされた」と藤本は言います。

われわれは普段から素人感覚で安易に「前線からのプレス」という表現を使ってきましたが、小野監督はそれよりさらに、「前で奪い切る」ということを求め続けているのだとわかって合点がいきました。

しかし、その点で言えば、よくそんなシーンを作っていたようにも思う仲間選手や、あるいは高橋選手なんかが試合にからめなかったり、交代させられたりした。バランスの問題なのか、相手あってのことなのか、指揮官の心眼はやはり素人にはわからないもっと深いところにありそうです。

さて、去っていく選手とともに新たに入ってくる選手も徐々に明らかになってきたシーズンオフ。まだ、最終ではないのかも知れませんが、われわれの備忘録の意味も込めて、発表日順に記しておきます。(スタッフ含む)

●2014.11.27田中達也 (22歳)FW 九州産業大学 2011~2013年 JFA・Jリーグ特別指定選手(ロアッソ熊本)
●2014.12.01上原拓郎 (23歳)DF コンサドーレ札幌
●2014.12.12原 裕太郎 (24歳)GK サンフレッチェ広島
●2014.12.16平繁龍一 (26歳)FW ザスパクサツ群馬
●2014.12.16クォン ハンジン (26歳)DF ザスパクサツ群馬
●2014.12.17大谷尚輝 (19歳)DF サンフレッチェ広島期限付き移籍加入(育成型期限付き移籍)【期限付き移籍期間】2015年2月1日~2016年1月31日
●2014.12.17坂元大希 (18歳)MF 大津高校
●2014.12.25財前恵一 (46歳)ロアッソ熊本ユース 監督 2013年~2014年8月 コンサドーレ札幌 監督
●2014.12.27常盤 聡 (27歳)FW 東京ヴェルディ
●2014.12.28池田誠剛 (54歳)ロアッソ熊本コンディショニングアドバイザー 2013年7月~2014年 韓国代表 フィジカルコーチ
●2015.01.06 鈴木翔登 (22歳)DF 流通経済大学

トピックだったのは、群馬で主力として働いていたFW平繁とDFクォン ハンジンの完全移籍。そして昨年夏まで札幌を指揮していた財前氏のユース監督就任の知らせ。韓国代表フィジカルコーチだった池田氏が担うコンディショニングアドバイザーとはどんな役割なのでしょう。上には列記しませんでしたが、黒木、高柳両選手の完全移籍も実に大きい。いずれにせよチームづくりにとどまらずクラブづくりという意味でも、随所に小野人脈や小野カラーが見え隠れしているような気がします。

今のところで全体的に受ける印象は“若さ”。昨季、大学新卒やユース上がりのルーキーを大胆に起用してきた小野監督。更に今年もチーム内、選手同士の競争を煽り、また一体感も醸成するのでしょう。就任1年目で作り上げた土台の上に、今季はどんな上積みを加えてくれるのか。まだまだ1月上旬。開幕まで2か月。…ですが、いったいこの期待の高まりは何でしょう。

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