【J2第2節】(水前寺)
熊本 2-2(前半2-1)群馬
<得点者>
[熊]嶋田慎太郎2(29分、34分)
[群]江坂任(5分)、アクレイソン(65分)
<警告>
[熊]嶋田慎太郎(30分)
[群]松下裕樹(29分)、夛田凌輔(62分)
観衆:5,075人
主審:河合英治
副審:宮部範久、角田裕之


20150315群馬

朝から生憎の雨模様。しかし水前寺のスタジアムグルメ広場には、ホーム開幕を待ちわびていた沢山のファンが早くから詰めかけて、互いに4カ月ぶりの再会を楽しんでいました。

試合前から気勢を上げるゴール裏から聞こえるのは、新しいチャントのリズム。水前寺のスタンドの狭い通路を人とぶつからないように歩き、柱が視界を遮らないような席にどっかと陣取る。キックオフの頃にはちょうどその小雨も止んで。いよいよ熊本のホームにもサッカーの季節がやってきました。

しかしながら、立ち上がりからどこか不安定な熊本。群馬は、前節の水戸と同じように、熊本の前線からのプレスが掛かる前に、意図的に大きくキックアンドラッシュで押してくる。サイドには蓋をされて、なかなか前に運べない。

失点は開始早々の5分。タンケが納めて大津に出すと、左から上がってきた江坂に。カバーが遅れた熊本は、そのまま江坂に強烈なシュートを打たれてしまいました。

もちろんまだまだ充分に時間はあります。しかし、今日も熊本は自分たちのミスが多くて、そこをつけこまれているような。なんか難しいことをしているな、とも思っていた前半も終わり際の時間帯でした。

左から作った熊本。群馬はPA内に集まってブロックを作る。そこに接近戦でしつこく詰め続ける齊藤。群馬が大きくクリアできないでいると、密集のなかでボールを奪った嶋田が突っかけて抜け出す。たまらず松下が嶋田をひっかける。主審が迷わずペナルティマークを指さす。

ボールを置いたのはその嶋田。PKのキッカーを他の誰に譲る気配もありませんでした。自信と気迫。短い助走から左足を振りぬくと、ゴール左上隅に突き刺して同点とします。

続く34分。齊藤が相手DFに猛烈なプレスからボールを奪うと、並走してこれを拾った嶋田がPA内に持ち込み、キーパーの動きを見ながら切り替えして左脇に流し込むようにゴールを奪う。遂に逆転。小野監督のもとに駆け寄り抱き合う嶋田。DJコバの「ゴーーール!」の雄たけびが何度も何度もこだまする。曇り空を吹き飛ばすようにスタンドではタオルマフラーが回されました。

記録は嶋田の2得点でしたが、半分は齊藤の手柄と言ってもいいかも知れません。劣勢のなかしつこく泥臭く、諦めずにボールを追い続けた結果が実った熊本の得点でした。

前半のうちにひっくり返したものの、後半も主導権は群馬に与え続けたように思います。熊本は”浮かせた”パスが多くて冷や冷やさせた。見た目以上に、水前寺の芝も荒れていたのかも知れません。

主審の癖もあったのでしょうが、自陣でのファールの笛が多い。65分、群馬のフリーキック。アクレイソンのグラウンダーの早いキックが壁を抜けると、前節スーパーセーブを連発したGK原の前でバウンドを変え、ファンブルを誘うようにゴールネットを揺らしました。

平繁やクォン・ハンジンにとどまらず、ストーブリーグで選手の草刈り場となった感のある群馬でしたが、3人のブラジル人や流通経済大新卒の江坂など、しっかりとチームの形は整えていました。タンケのポストプレーには苦戦させられ、アクレイソンは相方のボランチ松下とともに要所を締められた。途中出場のオリベイラも加え、どうしてどうして群馬は上手にブラジル人カードを引っ張って来ています。今年も侮れないチームです。

冒頭書いたように、今節も熊本のプレスを剥ぐように早めにロングボールを前線に入れられました。小野監督が「相手の攻撃というのが1ヶ所の入口だったんですけど、そこをきっちりと潰すことができれば問題なかったんですけど、そこでちょっと手こずってしまった」というように、そのロングボールの先にはタンケがいて、その対応は後手にまわり、中盤にスペースが生まれがちになりました。

それにしても、それは当面の熊本対策であり、その点ではニューイヤーカップで得たものも大きかったけれど、リーグ緒戦の対戦相手に大いにスカウティングする機会を与えたのかもしれません。

しかし、それも詮無いこと。互いのスカウティングは当然であり、それを超えるパフォーマンス。スピードやアイデア。ピッチ上での対応ができるチーム力にならなければ、そもそもPO進出など夢のまた夢なのでしょう。

勝てるチャンスはあった。しかし負けてもおかしくなかった。前節同様、そう考えざるを得ないような試合が続きました。次節はアウェイ愛媛戦。開幕から1勝1分の戦歴。これも全く侮れない相手に違いありません

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