【J2第3節】(ニンスタ)
愛媛 0-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[熊]養父雄仁(48分)
<警告>
[愛]玉林睦実(11分)、西田剛(51分)、西岡大輝(56分)
観衆:2,278人
主審:清水修平
副審:林可人、大友一平


「枯れてもいない、ボコボコでもない、見事に整った芝生が熊本に味方した」。翌日の朝刊で熊日・山本記者はそう書きました。スカパーの実況によれば、ちょっと長めだったらしく、パスの球足が伸びなかったり、足をとられる選手もいたりで、ちょっと後半の疲労が心配されましたが、それにしても前節までよりいいコンディションなのには違いありませんでした。

そして、まさにそのホームの芝を武器に、愛媛が短いパスで組み立ててきたのが、熊本のスタイルにスポッとはまりました。「ここ2試合、一番内容が良かったり、一番良いサッカーをやっているのが愛媛」と、試合前に小野監督も相当警戒していた相手。今季からあの木山監督が指揮をとっていたのは恥ずかしながら知りませんでしたが、開幕から1勝1分という好スタートを切っていました。

20150321愛媛

熊本は上村と野田が初先発。小野監督のその起用に応えた若い二人が見事に役割を果たしました。上村はトップとボランチの間のスペースを、縦横無尽に走り回って、相手のボールを絡め取る。19度まで上がった気温もあって、これではいつか足が止まるだろうと思いましたが、とうとう90分間走り回った。野田は愛媛のエース瀬沼にぴったりと張り付いて仕事をさせない。高校2年生とは思えないほどの落ち着きぶり。安定感。

立ち上がり15分こそ愛媛の時間帯がありましたが、それ以降は熊本の流れが続きます。愛媛の前線とDFラインは大きく開いて、中盤はセカンドボールを含めて熊本が完全に支配する。これほど高い位置で狙ってボールが獲れ、一瞬の切り替えでシンプルに運べれば、チャンスの数は自ずと増えてきます。

そして後半早々の右CK。ショートコーナーで繋ぐと、中山がクロスを入れた。DFラインで競った齊藤が少しそらしたでしょうか、そのボールを養父がうまくゴールに流し込み、熊本が先制。そしてこれが決勝点となりました。

反省すべきはその後も何度となくあったチャンスを点に結び付けられなかったことでしょう。69分には途中交代で入った常盤からのマイナスなグラウンダーのパスを養父がシュートもわずかに枠外。71分には愛媛にゴール前を随分脅かされましたが、なんとかクリア。すぐあと、中山からの浮き球パスを常盤がDF二人の間でみごとにトラップ。そしてすぐさまシュートを振り抜きましたがGKがクリア。この試合一番の攻防でした。

点差は1点。残り時間を考えると追加点はのどから手がでるほど欲しい。愛媛には河原という熊本にとって実に面倒な選手が前線に加わった。三度(みたび)同点の嫌なイメージが頭をよぎります。

熊本は巻を入れて高さを加え、愛媛のパワープレーにも備えます。仕上げの上原は、「守りきる」という意思表示に思えました。

アディッショナルタイムになっても、何が起きてもおかしくはない。試合終了の笛を聞いたとき、おもわず大きく深呼吸してしまいました。1点差を守りきっての初勝利。90分間、相手より走り勝ってようやく手にした勝利。開幕から3試合目でやっと手にした勝ち点3。「プレーの精度、球際の強さで相手が上回りピンチを招いた。結果的に0-1でも内容的には完敗だった。」と木山監督は言いますが、内容がどうあろうと、改めて勝ち点3を取りきる大変さを、この日の愛媛に思い知らされた(思い出させてくれた)ような気がします。やっとシーズンがはじまったような感覚です。

「最後の最後まで選手達はボールにプレッシャーをかけて足を止めずやってくれた。最後の方は消耗しましたが、熊本からサポーターが多く駆けつけてくれ、最後まで大きな力になってくれた」と言う指揮官。よくよく見れば、本当にアウェイのゴール裏が赤く染まる量がっずいぶん増えたように思います。そんなサポーターたちには、今季初の勝利の「カモン!ロッソ」というご褒美が待っていました

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