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【J2第5節】(うまスタ)
熊本 2-2(前半1-2)徳島
<得点者>
[熊]平繁龍一(45分+1)、齊藤和樹(46分)
[徳]橋内優也(26分)、長谷川悠(30分)
観衆:4,072人
主審:佐藤隆治
副審:名木利幸、櫻井大輔


いやー、流れからの理想的で見事な2得点でした。だからこそ、その前の淡白な2失点がなにより悔やまれるのですが…。小心者のわれわれとしては、前半30分での2点ビハインド。このままいいところなく2戦続けての零敗では、多分、気持ちが持たないかも…などと、弱気もいいところで戦況を見守っていました。

20150401徳島

ようやく帰ってきたという感じがする、今季初のうまスタでのホーム戦。ただし平日のナイトゲームとなりました。先発に起用されたのはワントップに平繁、そしてCBに大学新卒の鈴木。

”気持ち君”というあだ名を持つ鈴木。「強さ、それからハイボールに対して、気持ちの強さ、そういう部分を見て、思い切ってこの場面で起用しました」(九州J-PARK)と、小野監督は起用の理由を述べていますが、その”気持ち”の強さを持ってしても、デビュー戦は相当の重圧があったのでしょうか。「雰囲気にのまれた」(熊日)と言います。厳しい言い方かもしれませんが、明らかなミスや局面での競り負け…。前半、ゲームの流れを持っていかれた原因の一端はそこにもあると見えました。

前半26分には、CKから橋内にフリーでヘディングされ先制されると、30分にも木村のアーリークロスに、鈴木とGK原が交錯。長谷川に押し込まれ追加点を与えます。

「CKに対する守備で、熊本はGK寄りのゾーンに固まると分析していた」と、チームの守備に関して敵将・小林監督に分析されていたにしても、2点目に関しては、鈴木の原との連携の問題、ポジショニングの課題があったと思います。

ただしかし、わが指揮官が「ハーフタイムには普通は個別にはあまり話をしないんですけれど、いくつかの点は彼にアドバイスをして、それに関して非常によくやってくれた。逆にそれで少しプレーも楽になったかな」というとおり、後半は落ち着いてプレーしました。ヘディングの高さ、強さはもちろんですが、幾度となく見せた前線への”強気の”スルーパスは、彼の持つポテンシャルを感じさせてくれましたね。

この試合を迎える前にわれわれの頭にあったのは、1節、2節、そして前節のように、”熊本対策”として早めにロングボールを放り込まれたときの対応の問題でした。全体が間延びさせられて、プレスも効かず、セカンドボールも拾えなくなったとき、どう対処していくのか。ということでした。打開策はあるのか・・・。それに対する答えは、小野監督はすぐこの試合で返してくれました。

「ロングボールに対するセカンドボールというよりは、奪ったボールをしっかりと起点を作って、相手を押し込んで攻める、そうすると、ロングボールを蹴られても相手のFWが逆に孤立するので、我々の方がいい体勢でしっかりとセカンドボールを拾える。それをしっかりと、攻撃のところで意図的にサイドを変えながら、一気に攻めきるところとしっかりとつないでサイドを変えて起点を作っていく、これをやっていこうと。」(九州J-PARK:小野監督コメント)

指揮官の、そのコンセプト通りの1点目でした。自陣から一気にサイドのワンタッチパス交換で持ち上がる。平繁がDF3人と駆け引きでフリーになると、そこに片山が浅い位置からピンポイントでクロスを合わせた。前半アディショナルタイムという時間帯といい、絶好の追撃弾でした。

平繁に関しての監督のコメント。「トレーニングのところでもどうしても周りとの連携をしっかり確認していく、その時間が今まで彼にとっては足りなかったと思うんですけれども、しっかりとトレーニングの中でできるようになって、非常にいいところを出してくれたし、周りも龍一のプレーを理解して、パスを出して、受けてというのが出てきてくれたかなと思っています。ただここはもっともっと良くしていきたい部分で、さらに良くなると思ってます」。まだまだ、と見えるし、もっとよくなるという期待も膨らみます。

そしてそして。後半キックオフ早々。タッチラインからのスローインを拾って、齊藤に渡る。ペナルティアーク付近でうまく相手DFをかわしてシュートアングルを作って右足を振り抜いた。うまく足に乗せたボールはカーブが掛かり、ゴール右隅上に突き刺さり同点としました。

待ちに待った、平繁、齊藤という熊本の得点源に期待されるエース候補の初ゴールでした。あとは、今日も途中投入されましたが常盤にゴールが生まれれば言うことないのですが・・・。

後半29分、平繁が担架で運ばれて退場したときは心底心配しましたが、足を攣っただけと分かって安堵。代わって入った巻は、前節に捻挫系の怪我で退いたのだと思っていたので、今節の復帰には驚かされました。

徳島は、佐藤晃大やキム・ジョンミンという、あくまで高さを投入してきましたが、クォン・ハンジンと鈴木が跳ね返し続けました。

2点先制されたものの、いい時間帯に同点まで追いつくことができた。それも理想に近い攻撃で。指揮官が「新しい可能性をしっかりと見せてくれた」(九州J-PARK)と言うように、これは大いなる進歩でした。ただし、同時に守備面での課題も、また明確になりました。

課題と進歩と。そういう意味では正当な結果と言える引き分けだったと思います。ただし、J1を経験してきた徳島相手に臆することなく、ビハインドをものともしない、しっかり根付いた強い気持ちを感じさせる戦いでした。

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