【J2第16節】(西京極)
京都 2-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[京]駒井善成(53分)、菅沼駿哉(65分)
[熊]クォン・ハンジン(90分+5)
<警告>
[京]石櫃洋祐(45分)、バヤリッツァ(90分+3)
観衆:7,827人
主審:塚田健太
副審:今岡洋二、熊谷幸剛


一言で言えば“メンタルゲーム”ではなかったでしょうか。前半と後半でガラッと変わった展開の奥底に、そんな要因が見え隠れしているような気がします。

17位の京都。何故こんな順位に甘んじているのかわかりませんが、失点数が23というのは熊本と同じくリーグ19位。そのうちセットプレーからの失点が11と多いのも、なんだか熊本の状況と似ているようです。

前節、タレント揃いのC大阪の攻撃をしのいで零封した熊本の組織的守備。「これをベースに」と畑が言うように、試合開始からアグレッシブに入った熊本でした。

20150531京都

右サイドを齊藤がえぐってのクロスは、ニアに走りこんだ平繁の前でDFがクリア。右CKはショートコーナー。クリアを齊藤がシュート性のクロス。GKのパンチングが後ろにそれてポストに当たってあわやオウンゴール。惜しい…。

しかし、この立ち上がりのイケイケの時間帯に先制弾を押し込めるかどうか。その後のゲーム展開はそこにかかっているのですが。これが今の熊本の実力なのかも知れません。

中山、嶋田のサイドの守備が効いていて、奪って前に出すところまではうまく行っているのですが、ゴール前は平繁と齊藤に任せっきりで、人数が足りない。前節の反省で、「もっとゴール前に顔をだす回数を増やしたい」と言っていた高柳でしたが、やはり黒木とともに、重心は後ろにある。

それは、”先に失点をしたくない”というメンタルの表れ。同じことは京都にも言え、両者の今の順位からすれば、しかたないとも言える慎重な戦い方。互いにリスクを犯さない前半。そんななかでも、チャンスの多かった熊本の方が、この時間帯で点を決めておくべきでした。

後半、熊本は前半の調子のままで”行ける”という展望だったのかも知れません。しかし、京都は、開始からリスクを犯して押し込むことを選択しました。ギアを一段上げるように、球離れを早く、パススピードを速くしてきた。

熊本の守備が剥がされて、後手に回る。ジリジリとDFが押し下げられていく。

53分、京都・奥川が左から養父を抜いていく。グラウンダーのクロス。ダニエルロビーニョのシュートは、一旦GK畑がパンチングで凌いだものの、右から駒井に押し込まれます。この時間帯で取るんだという京都の集中力。

その後も、前半あれほど取れていたセカンドボールが、ことごとく京都に収まる。こんなにも足が止まるものか。先制されたあとに、盛り返していけるか、押し返していけるかどうかが熊本の課題。まさしくメンタルの課題でしたが、いかんせん勢いが出せない。

65分には、CKからのダニエルロビーニョのヘディング。これもゴールマウスに入った熊本の選手が一度はブロックしたものの、詰めていた菅沼に押し込まれます。なんだか、意気消沈したままで、あっさりと追加点を許した感じがしてしまう。

中山に代えて巻。嶋田には岡本。しかし、京都はダニエルロビーニョを下げて山瀬を入れると、ポゼッションよろしく、熊本を更に走らせる。いいようにやられてしまう。交わされて追いかける熊本選手が下を向くキツさ。

もはや体力とともに、判断力も鈍ってきたのか。久しぶりに熊本がうまくインターセプトして、平繁が左から上がってくるビョンヨンを待ってパスしますが、ダイレクトで放ったアーリークロスは大きくエンドラインを越えて行く。まだまだ前に大きなスペースが広がっていたにも関わらず。拙攻。

アディッショナルタイムに与えられた4分の時間も費やしたラストプレー。齊藤がCKを取る。右からの養父のCKをファーのハンジンがクリーンにヘッドと捕らえてゴールに突き刺す。ようやく一矢報いるも、それが精一杯でした。

冒頭に書いたように、”チーム”のメンタルが伝わってくるようなゲームでしたね。先に失点したくないというメンタル。ところが失点してしまうと、自信を失い、それを回復できないメンタル。あれほどうまく行っていても、一気にミスを連発してしまうメンタル。思いやりのないパスを送り、アバウトなクリアに終始し、消極的なプレーをしてしまう。

うーむ。どう打開すればいいのか。京都の出来が特別によかったとも思えなかっただけに、ちょっと嫌な内容の敗戦になりました。

大分が北九州に負けたことで、最下位転落は免れました。

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