【J2第30節】(うまスタ)
熊本 1-1(前半1-1)札幌
<得点者>
[熊]巻誠一郎(33分)
[札]前貴之(22分)
<警告>
[熊]清武功暉(60分)、上原拓郎(81分)
観衆:6,532人
主審:前田拓哉
副審:清野裕介、正木篤志


前節のエントリー。後味の悪い敗戦にも関わらず、また年甲斐もなくジャッジに対して毒を吐いたにも関わらず、思いがけない数の拍手をいただき恐縮しています。3連勝を飾り、6位の背中が見えてきて、さあこの一戦と臨んだ試合、大事な舞台を勝手に主審に”壊された”という思いが、キーボードを叩く指を滑らせてしまいました(笑)。ただ、その後spirits of roassoさんから頂いたコメントに、わが意を得たりと思うと同時に、冷静さを失った自分たちを恥じ入るばかりです。以下ご紹介したいと思います。

「昨年や今年の北九州戦後にいつも思うことがあります。結果が全ての世界で、負け惜しみと言われればそれまでですが、目前の戦いに向けた戦術と、長期を見据えた戦略という概念の中で、小野ロアッソはJ1でも通用するような戦略を重視した戦い方を目指し、北九州はその対比をなすという点です。結果は欲しいですが、課題を突きつけられながら、着実に成長することが更に重要と感じます。」
spirits of roassoさん、勝手にご紹介してすいません。コメントありがとうございました。

さて、札幌戦。1ー1の結果を受けて、「妥当なドロー」と書こうとしていたら、井芹さんは九州J-PARKで「必然」と表現されていました。もうまったくこの記事どおりで、これ以上われわれが書くこともないのですが…(笑)。

18時キックオフの“うまスタ”はまだまだ夏の暑い太陽が沈みきれず、気温を30度から下げきれずにいました。前節のキックオフ時間から1時間早いだけで、こんなに違うのかと。早くも消耗戦の予感。

この試合まで11戦勝ちがない札幌は、四方田体制になって5戦目。この四方田監督は、小野監督が日本代表に関わっていた頃の”戦友”らしく、互いに手の内を知り尽くしている間柄だったかも知れません。

20150823札幌

試合展開の詳細は先の九州J-PARKに譲るとして、実際のところ熊本は、DFラインを下げさせる札幌の徹底した裏へのロングボール戦術に苦められました。前線のナザリトが体躯を活かして空中戦は競り勝つ、ボールは納める、ときに両CBの間で受け、前を向かれるとドキッとしますが、シュートに精度がなくて助かります。

出場停止で斎藤を欠く熊本は巻を先発で使い前線のターゲットとしますが、「2トップの関係として(清武と)少し距離があった」(九州J-PARK)と反省するように、なかなか起点になれません。攻守にわたってなんとなくスイッチが入らない状態。激しさも、速さも…。

そんなFWの組み立てにやや違和感を感じていた前半も半ば頃、ゴール前でサイドに振られ着いていけずに失点。先制点を奪われると部が悪い熊本は、それまで五分五分の様相が、ここからちょっと意気消沈したように見えた。逆に四方田体制での初得点の札幌は、パス回しにも軽快なテンポが出てきたような。

ところが今日は前半のうちに同点に追いついた熊本。ハーフウェイラインあたりからのリスタート。黒木が素早く左の嶋田に送ると、嶋田からのクロスはゴールマウスファーサイドの巻。巻がDFの頭の上から一段高くヘディングを叩きつける。ボールは逆サイドのネットに突き刺さります。

巻の真骨頂。意外にも熊本移籍後、ホームでは初ゴールだったそうで。それにしてもこの男が点を取るとスタジアムが沸く。

さあ、試合は振り出しに戻った。後半に期待。熊本は「試合開始前に体調のよくない選手がいたため」(熊日・小野監督)、岡本、上原を途中投入。古巣対戦への高いモチベーションは狙い通りに前線を活性化します。対する札幌も上原で高さを加えると、元日本代表の小野、稲本とカードを切ってくる。互角。

しかし、いかんせん両者最後の詰めを欠く。幾度も決定機を外し、あるいは思わず目をつぶってしまう決定機を相手が外してくれて。最後は熊本も足が止まり始める。「これは引き分けでも御の字か」と思わせて試合が終了しました。

まだまだ、同点にはできても逆転する力はなかった。

「改めていくつかの高めていかなくてはいけないところ、そういう必要性を感じた試合」(九州J-PARK)。そう指揮官は試合後振り返りました。そして「その週のトレーニングの全てが次の試合のための準備ではないです。いろんな考え方とか、自分たちのプレーの厚みを出したりさらに良くするためのことであったり、その中に少々、次の試合のための準備があるということ」とも付け加えた。それはまた冒頭のspirits of roassoさんのコメントとも相まって、われわれの狭窄した視野を押し広げてくれます。

個々人は別にして、チーム全体としても少し夏の疲れがピークに達している頃かも知れません。この試合を終えて、リーグ戦は一時中断。次の2週間の天皇杯期間をうまく利用して、多少なりともリフレッシュしてくれるといいのですが、しかしわが指揮官のハードな練習には“中断期”などないのかも知れませんが。

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