【J2第32節】(うまスタ)
熊本 0-0(前半0-0)京都
<警告>
[熊]中山雄登(16分)、高柳一誠(76分)
[京]有田光希(89分)
観衆:7,051人
主審:上村篤史
副審:関谷宣貴、津野洋平


シルバーウィークの3連戦の初戦はまさかの19位に沈む京都。しかし小野監督は「京都の今の順位は力を反映していない」(スカパー!)と警戒を怠らない。

この試合の見所はなんと言っても大黒。昨年このうまスタでハットトリックを喫したエースをどう抑えるか。それともうひとつ。熊本にとってかなり切実な問題。累積警告で出場停止のハンジンに代わってCBを務めるのは誰かということでした。そして、小野監督が出した答えは園田。実に13試合ぶりにCBの一角に入りました。その代わりのボランチは、天皇杯で実戦を積んだ上村を入れてきた。「試合に出る11人だけを強化してきたわけではない」。それが指揮官の言葉でした。

20150920京都

ここ数試合は途中出場ながら、しっかり得点している大黒でしたが、この試合は有田のコンディションもあったのか、先発で入ってきた。相変わらず神出鬼没な位置取りと、厳しいマークを厭わないワンタッチプレーで、最終ラインを脅かします。

これに対して「しっかりリーダーシップをとってチームを鼓舞したり、ラインを上げ下げすることを意識しました」(九州J-PARK)と言う主将・園田と、鈴木の両CBが大黒の動きを常に意識のなかに置き、また周りはボールの出所を抑えて仕事をさせない。対大黒に対しては、90分間押さえ込めたと言っても過言ではないでしょう。われわれでさえ、試合途中で今日の大黒はもう交代したほうがいいのでは?と思ったくらいです。

但し、その代わりに2列目の伊藤や駒井を起点にされました。が、それもコースを消した最終ラインの働き、最後はダニエルの好セーブで凌いでいる。前節、大分に押し込まれて耐え続けた”自信”が活きているような。試合ぶりに落ち着きさえ感じました。

ポゼッションは五分と五分。互いに拮抗した前半。シュートまで持って行く展開力でやや京都が押しているような…。しかし、後半は一転してオープンというか、縦に早い、カウンターの打ち合いのような様相に。

嶋田がグラウンダーで左からクロス。中で齊藤ダイレクトで角度を変えますが、惜しくも枠の右外。スローインから上村が落として清武。これはDFにクリアさせる。対する京都は、右からのアーリークロス。宮吉に繋がりPAに侵入するもダニエルがブロック。

それでも少しずつですが、熊本のペースに傾いてきているような。前節・大分戦のイメージが重なる。“いけるぞ!”のムードが溢れるスタジアム。それにプラスするようにベンチが動き出す。中山に代えて藏川を投入。しかし、そうはさせじと京都は宮吉を諦め有田を入れてきた。息を吹き返す京都。どうしても勝ち点3が欲しい。

養父に代えて岡本。駒井に代えて佐々木。これはまた同じようなコンセプトの交代。

熊本、最後のカードは清武から巻。京都は197センチの長身フェホを投入。これはもう互いにがっぷり四つ。「どっちに転んでもおかしくないゲームだった」と、試合後敵将・石丸監督が言ったように、アディッショナルタイム4分の間にも京都・原川のPアーク付近からの強烈なシュートをダニエルが片手一本で防ぎ、今度はダニエルからのロングフィードに嶋田が走ってドリブル、ラストパスを中に送るも惜しくも合わず。

互いにチャンスありピンチが交互に訪れる息もつかせぬ展開。最終的に引き分けに終わったのは、実に”妥当”な結果だったと言えるでしょう。

これで通算成績は1勝2分7敗。まだまだ、分が悪いのは変わりありませんが、この試合の内容と結果が、京都に対する苦手意識を少しは払拭できた、そんな一戦ではなかったかなと思いました。

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