【J2第34節】(石川西部)
金沢 1-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[金]作田裕次(66分)
[熊]清武功暉(90分+2)
<警告>
[熊]嶋田慎太郎(81分)
観衆:3,163人
主審:吉田哲朗
副審:大友一平、藤沢達也


前節に続き相手の術中にはまってしまったようなゲーム展開。しかしアディショナルタイムの清武の殊勲弾でなんとか連敗だけは免れることができました。とりあえずよかった。

開幕から気を吐き、一時は昇格圏内にもいた金沢でしたが、ここまで14試合勝ちがなく、現在9位と苦しんでいます。前期うまスタでの対戦も黄金週間の過密日程のなか。0ー2で敗れてどん底の4連敗を喫した相手でした。同じ轍は踏まない。負けたとはいえ前節の戦いも悪くはない。内容では優っていた。過密日程の3連戦を勝利で終えたい。熊本も意気込んで乗り込んでいたはずです。

対する金沢もホームで勝利を飾り、なんとか再浮上のきっかけをつかみたい。

20150927金沢

そんな金沢が立ち上がりから押し込んできました。ロングフィードを右サイド奥まで秋葉が追いかけて茂木にパス。茂木のマイナスパスに中央、佐藤が走り込んでのシュートはダニエルがクリア。続いても中盤で奪うと斜め左。上がってきた大槻につながるとグラウンダーで狙ったシュートは枠の右外。事なきを得ました。

しかしその後は熊本がボールを保持する。嶋田が右サイドから狙ったミドルはGKがジャンプ一番、クリアされる。黒木が左から入れたクロスを常盤がつないで、嶋田が落としたところに齋藤がシュート。しかしこれはGK正面。養父の右からのクロスがファーまで抜けるも齋藤がグラウンダーで入れ直し、中央岡本のシュートはブロックされる。しかしこれを拾った養父が角度のないところから打ったがGK。波状攻撃。

金沢のリトリートぎみの最終ラインを考えて、今日は裏への飛び出し要員として常盤を入れてある。そして前節も調子の良かった岡本が色々なところに顔を出し、起点になる。積極的にシュートを打つ熊本。シュートで終ったプレーにうなずく小野監督。金沢のカウンターを警戒しての戦術だったのでしょう。小野監督が試合後言った「お互いに予想どおりの展開だったと思う」(熊日)というコメントは、前半をスコアレスで終えた金沢にも言える。プランどおりだと。終了間際のFKのチャンス。嶋田が山なりのボールでゴール右隅を狙いますが、キーパーがギリギリ弾き返しゴールを死守しました。

ピッチを大きく使って揺さぶる熊本でしたが、サイドからのクロスも金沢の真ん中は厚い。へたに中央に入っていっても金沢の守備ブロックに捕まってカウンターを仕掛けられそう。熊本は後半、早い時間帯で前線に巻を投入します。

直後の熊本のカウンター。嶋田が右足でアーリークロス。上村のシュートはブロックされるが、それを拾って波状攻撃。しかし実らず。攻める熊本。しかししぶとく守る金沢という構図は続く。

そんななかでの金沢のCKでした。この日、ダニエルの高さを警戒してか、前半にあった3回のCKのチャンスをショートコーナーでつないできた金沢。しかし山藤の左足から放たれたボールに、いつものとおりゾーンで守る熊本のニアサイド、ハンジンの頭の上から打ち込んできたのは作田。ゴールに突き刺します。

警戒し、また恐れていたワンチャンスでの失点。まるで前節の福岡戦を思い起こさせる。熊本はこれで下を向いてしまうのか。焦るのか。

先制した金沢に余裕が生まれたのか、かえって攻撃に厚みが出てくる。熊本はテンポが崩れる。繋げられない。

局面打開をはかる熊本は高柳に代えて中山をボランチに投入。これが奏功。アンカーに位置どった中山が、その運動量に任せて大きなサイドチェンジを多用して攻撃を組み立てる。76分に迎えたCKのチャンス。ここぞとばかりに養父が早いリスタートで入れますがクリア。それを再び拾った養父からのクロス。中央の園田がフリーで合わせますがふかしてしまう。思わずテレビの前で崩れ落ちました(笑)。

残り時間も10分を切ったところで岡本を諦め、清武を入れる。眼光鋭い清武がまたキープ力を生かしてかき回し始める。金沢は高さのあるDFメンデスを入れて守備固め。時間がない。

そしてアディショナルタイム4分が告げられた直後、ダニエルからのロングフィード。巻と競った作田にファールが示される。Pアーク左外の絶好の位置。ボールの前には当然、嶋田と清武。どちらにとってもいい位置と言えました。

GKは嶋田と読んでいたのでしょうか、ボールが見えていなかったような動き。清武の右足から放たれたボールは綺麗な弧を描いてゴール右隅に収まりました。

金沢の手中から15試合ぶりの勝ち点3がスルリと抜け落ちた瞬間でした。丁度自分たちが前節、長崎をそうさせたように。

金沢のゲームプラン、堅守速攻の術中にまんまとはまるところでした。2列に敷いた守備ブロックに攻めあぐねた熊本でしたが、1本のFKが連敗から救いました。

しかし「清武は『流れの中から点を決めないといけない』と課題を挙げる」(熊日)。

なんとか勝ち点1を得たものの、この3連戦で積み上げた勝ち点は2に止まり、順位を15位まで下げました。シーズンも残り試合は8試合。プレイオフ圏内までの勝ち点差は11に広がりました。ただ、中位から下位まで混戦状態といえる今シーズン。これから対戦するどのチームも、勝ち点という結果だけを意識したがむしゃらなゲームプランで臨んでくることが、この連戦でよくわかりました。最終コーナーを曲がって、ゴールまで一直線に入って鞭が入った。最後は鼻差の勝負になってきたような気がします。

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