【J2第41節】(鳴門大塚)
徳島 2-1(前半1-0)熊本
<得点者>
[徳]濱田武(33分)、大崎淳矢(66分)
[熊]清武功暉(83分)
<警告>
[熊]岡本賢明(52分)
観衆:4,124人
主審:塚田智宏
副審:林可人、関谷宣貴


この試合後、北嶋コーチは自身のtwitterでこうつぶやきました。

「今日の敗戦で2015年ロアッソのPO進出の挑戦は終わりました。 悔しさよりも、寂しさが強い。 心の中に大きな穴が空いた感じ。 本気で行けると信じてたんだけどな。」

数字上、可能性がゼロではないという状況でしたが、客観的に見れば非常に厳しいことに違いありませんでした。6位を含めた3チームが勝ち点57で並ぶ状況。それに対して勝ち点52。その差5で追いずがる熊本。どこかが勝ったら追いつかない。とにかく勝つしかなかった。しかし、その試合を落としてしまいした。

試合自体は熊本が支配していたと言っても過言ではないでしょう。シュート数は徳島10に対して熊本15。コーナーキックの数も4対13と圧倒している。しかし、サッカーはゴールに入れた数で優劣を競うゲーム。その点でいえば、どんなにいいサッカーをしたとしても、今日徳島に敗れたという事実は変わることはありません。

20151114徳島

熊本は、前節復帰を果たしていい働きを見せたアンデルソンを先発で起用してきました。そして点を決めた嶋田に、久しぶりの高柳を入れた4-4-2。

雨が降り出した鳴門大塚ポカリスウェットスタジアムのピッチ状態は、徐々に悪くなっていく。グラウンダーのパスにも水しぶきが上がる状態に。そのピッチ変化をうまく把握した方が先んじる。スリッピーな状況を利用した方が上回る。

熊本は、養父が上がってのクロス。ニアでアンデルソンがトラップ一発、ボレーシュートは惜しくも左にそれる。続いても養父のアーリークロスからアンデルソンがファーで競る。クリアボールを嶋田が拾ってのシュートは枠の右に外れます。実に惜しい攻撃が続く。

アタッキングサードに入ってワンタッチパスでスイッチをいれ崩す熊本。次々に攻撃の形は作れている。しかし、ゴールを割ることはできない。そんなもどかしい時間帯でした。

徳島が持ったボール。バイタルで回す。左の大崎がチャンスなしとみてマイナスぎみで中に入れると、Pアーク前でそれを濱田が躊躇なくミドルで撃った。シュートはゴール左隅に見事に決まります。ダニエルの伸ばした手も届かず。

徳島にとっては”コストパフォーマンス”に優れた先制点といえましたね。熊本が繰れども繰れどもゴールを割れなかったのに比較すると。

後半開始から熊本は積極的にカードを切りました。高柳に代えてボランチの位置に岡本を入れてきます。そして早い時間帯で同点にするために、押し込む。

齊藤が楔のボールを受けて反転。シュートはGK正面。アンデルソンのポストプレーから嶋田に。このシュートもGK。続いては右サイド嶋田がヒールで戻すと、養父がそれをダイレクトでクロス。アンデルソンがヘッドで繋ぐと、中の清武のヘディング!これも惜しくもGK正面。しかし、連携は出来ている。

次々に、好機を演出している熊本だったのですが、ちょっと”攻め疲れ”があったのでしょうか。津田に代わって入った徳島のキム・ジョンミンが、右サイド濱田からの縦のボールを反転しながらシュート。これはダニエルがゴールラインにクリアしたものの。続く右からのCK。ファーの福元がヘッドで折り返したボール、ゴール前で大崎が反らしてゴールイン。追加点とします。

熊本としては痛恨の2失点でした。しかも、ポゼッションはこちらにあるにも係わらず…。

ただ、前回対戦では2点ビハインドから追いついた。時間はまだある。

熊本は2枚代え。斉藤から平繁。嶋田を下げて上原。その平繁への楔のボールから岡本がミドルでシュート。これは惜しくも枠の上。そして81分。ボックス内へのパスに走った清武を、福元が倒して笛が鳴る。PK!

これを清武自身で、きっちりと決める!1点差に追いすがる。

行ける、まだ時間はある、アウェイ徳島に駆けつけた赤いサポーターのチャントも勢いを増すのが画面越しに伝わります。

アンデルソンから岡本。左の平繁へのクロス。全てがワンタッチ。しかし、ファーのハンジンの前でDFが入る。残念。

思いは届かず。アディッショナルタイム3分も凌ぎきられ。熊本も追いすがったものの、徳島に逃げ切られてしまいました。

この敗戦で、プレーオフ進出の可能性は断たれました。小野監督は「なんとかJ1昇格の可能性を残して、最終戦ホームで戦いたいと、選手たちはその気持ちでしっかり戦ってくれました」とコメントし、キャプテンの園田は「自分たちで立てた目標が、残り1試合を残して消えてしまったのは残念」と言いました。

そう。プレーオフ進出は、選手たち自身が立てた目標でした。

熊本が、初めてプレーオフ圏内の可能性を持って終盤を戦ったリーグ戦は、自らの敗戦のため、残り1試合を待たずして終戦となりました。大宮に快勝し、讃岐を下し、最終コーナーを回ったところから、磐田、C大阪、水戸と。ちょっとつまづいてしまったのが残念でした。

ただ。二度の最下位を経験し、それでも開き直って這い上がってきた今シーズンも、とうとう来週のホーム最終戦で終了。しかし、決して消化試合にはしたくない。何故なら混戦模様の中位の勝ち点差。今季の熊本のがんばりを示すためにも、一個でも上の順位に収まりたい。このまま尻すぼみで終わりたくはない。

「俺たちに残された使命は、最終戦で勝利し、1年間戦ってきてくれたサポーターを喜ばせること」。冒頭の北嶋コーチのtwitterは、そう締めくくられていました。そう。なにより、今シーズンのホームでの勝率の悪さを払拭して、この辛かったシーズンを支え続けたファンに応えて欲しい。まだまだ終戦ではない。

ホーム最終戦。夕暮れのスタジアムのゴール裏で、今シーズン最後の「カモン!ロッソ」を歌いたいものです。

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