清川ヘッドコーチの内部昇格が決定的だとKKTが報道したのは12月の14日。熊日の1面に同じような内容が載ったのは17日でしたが、しかし、なかなか公式サイトでは発表されない。一体全体どうなっているのか?と思っていましたが、ようやく28日になって発表されました。

清川浩行・新監督。48歳。北海道出身。選手としては日立製作所でFWとしてプレーし、引退後は柏の下部組織を指導。2010年に熊本のヘッドコーチに就任して、高木、吉田、小野監督の下、6季努めてきた。今年S級コーチ資格を取得し、今回内部昇格という形で熊本の来季の監督に就任しました。

前任の小野監督が”J1昇格プレーオフ進出を逃した責任を取る”として退任を表明。クラブ側の続投要請を蹴っての退任表明は、前々回のエントリーで書いたとおり、クラブの”現状認識の甘さ”を如実に表してしまうのですが。

さて、ここからは当事者ではないわれわれの憶測を交えた考察ですので、その分を差し引いてお付き合いください。

結果として小野さんに断られたけれども小野イズムを評価しているクラブが、後任選びで重要視せざるを得なかったのは「今の(小野)スタイルの継承」というコンセプトでした。もちろんわれわれファンにも異論のないところです。しかし、意外にもその当たり前そうな”条件”は、後任人事において、非常にハードルを高くしてしまいました。

クラブ(池谷社長)は、外部からの招へいを含めて3人程度の候補者があると当初コメントしていましたが、しかし、まがりなりにも国内の最高資格S級を保持している指導者(それもJチーム監督経験者)が、小野さんに限らず”誰か”のスタイルの継承をそうそう受け入れることがあるのだろうかと、われわれは疑問に思っていました。

もちろん小野イズムは、現代サッカーの標準であり、どの監督候補にしても”共通項”である部分は大きいのですが、しかしそれを露骨に”継承”と言われると、それはちょっと自身のサッカーを否定あるいは封じてしまうことにもなりかねないわけで。

そんな”条件”で引き受ける指導者は、外からだと小野さんの薫陶を受けた後輩か、あるいは内部であればヘッドコーチとして仕えた清川さんしかなかったのではないかと思います。

こう書くと、消去法のようで、われわれが清川・新監督就任を非常にネガティブにとらえているように見えますが、それはそれでまた違います。

もちろん、監督の手腕としては”未知数”です。そして、それは”1年生監督”には誰にとっても同様のこと。しかし、清川さんにとって、他の候補者とは違って大きなアドバンテージがある。この2年、小野監督の下、仕えてきた経験はもちろん、都合6年、熊本の地において、このチーム、この選手たちを見てきた経験は大きい。何より、この清川氏、ここまで影の、縁の下の存在として力を尽くしてきたわけで、監督としての大きなチャンスをこのチームで彼に与えることは何の異議もありません。その手腕に大いに期待したいところです。

そのほか、このストーブリーグの選手の往来では、出ていく選手ばかりが先行し、われわれを慌てさせましたが、ここにきてようやく新入団や契約更新情報も流れてきて、来季の陣容も少しづつ見えてきましたね。

いなくなる選手では、今年のチーム得点王FW斉藤がJ1に昇格した磐田に完全移籍。ルーキー田中はFC岐阜にレンタル。最大の助っ人・シュミットダニエルのレンタル満了からの松本へのレンタル移籍。レンタルだった仲間が讃岐へ完全移籍。更には養父が長崎へ完全移籍。そしてDFの主軸だったクォン・ハンジンが、Kリーグ済州ユナイテッドFCに移籍と…。

なかば想像にできたような(致し方ない、覚悟していた)ものもありますが、ちょっと意外な人事もあり・・・。

元々われわれは、個々の選手に”想いを寄せる”スタイルではないのですが、好みのタイプの選手は確かにいて。今回の養父の移籍に関しては、本人の意向は十分に推測できるにせよ、近県のライバルチームへの移籍であり、ちょっとショックは大きいものでした。そして他にも、同じカテゴリーで元チームメイトと合い間見えることになりそう。複雑な心境です。

さてしかしながら、入ってくる選手に目を転じれば、阪南大から加入する八久保はスピードのあるドリブラーだという。J3・福島から移籍の齋藤は、潜在力を秘めた万能型FW。YouTubeで見た今シーズンのシュートシーンはわれわれを唸らせました。また、札幌からCBの薗田、鹿島からGK佐藤を補強し、即戦力としても岡山から高さのあるDF植田、愛媛からMF村上を獲得しました。

そしてなにより嬉しかったのは、清武選手のレンタル延長。鳥栖帰還を前提に予想していただけに、われわれにとっては”最大の補強”と言えました(笑)。

新監督との交渉もあり、なんだか出遅れ感もあったわが熊本の”人事”ですが、これで「継続」がコンセプトの新チームづくりも見えてきますね。来年はどんなシーズンになるのか。今季以上の苦難も覚悟が必要かもしれませんが、とりあえず1月末からはスタートする2年目となるニューイヤーズカップが楽しみです。

さてさて、監督発表が暮れも押し詰まった時期までずれ込んだこともあり、今年はこのエントリーを最後にしたいと思います。今年も1年、このような拙いブログにお付き合いいただきありがとうございました。なにぶんわれわれも寄る年波を感じることも多く、いつまで続くやらといったところですが、来年もできる限りの更新に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

どうか皆さん、よいお年を。

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