2016.03.08 徳島戦。連勝
【J2第2節】(鳴門大塚)
徳島 0-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[熊]齋藤恵太(83分)
<警告>
[徳]岩尾憲(25分)、福元洋平(70分)、渡大生(73分)、濱田武(88分)
観衆:4,413人
主審:池内明彦
副審:松井健太郎、高寺恒如


勝ちました!開幕2連勝。「クラブ史上2度目のリーグ開幕2連勝」と翌日の熊日にあるので、いったいいつだったかとわれわれの備忘録でもある過去のエントリーを手繰ったら、2011年、開幕戦後に襲った東日本大震災でリーグが中断し、変則開催として再開なった第8節との連勝を指しているようです。あれから実に5年目の春…。

鳴門・大塚スポーツパークでの徳島のホーム開幕戦でした。この鳴門での徳島との対戦成績を上げて揶揄するスカパーのアナウンサー。もちろんわれわれも多少の不安はあるものの、いやしかし、以前の苦手意識もすでに一昨年の勝利で払拭されているつもりなんですが…。

「勝った試合のあとはメンバーをいじらない」というセオリーは、小野監督の頃から熊本にはないものでしたが、清川新監督もまた同じようです。前節から2人メンバーを入れ替え、ボランチに上原、サイドハーフに中山を起用してきました。ベンチには八久保を外して同じニューカマーの齋藤。この齋藤がデビュー戦早々やってくれることになります。

対する徳島は開幕戦で、先制しながら後半ロスタイムで千葉に同点さらには逆転されるという痛すぎる敗戦。しかし、逆に内容には手ごたえがあったのか、先発メンバーは全く触らず。

20160306徳島

前半は五分と五分。やや徳島がポゼッションする時間が長いが、熊本もここぞとのカウンターの好機にはワンタッチパスで繋いで勢い鋭く攻め上がる。

7分、清武がカウンターでエリア前まで持ち込むと、徳島DFがブロック。そのボールがチェイスした上原にうまいぐあいにこぼれた。DFを左に避けた上原。キーパーとの1対1をシュートするも、徳島GK相澤がここは右足に当ててクリア。

22分頃には植田からのパスに嶋田が左から持ち上がってクロス。マイナスぎみのグラウンダーのボールを清武がスライディングで残すと、合わせた上村が抑えた強烈シュート。これも相澤に阻まれます。惜しい。

雨が降ってきた後半、早々に訪れたFKのチャンス。キッカーは清武。放ったボールは壁を越えて落ちるボール。これもポストに嫌われる。惜し過ぎる。

ただ、ホーム開幕戦で勝利を掴みたい徳島もギアを上げてきました。62分には、大きなアーリークロスを熊本GK佐藤がパンチングで跳ね返すも、前に出た佐藤を見て、ダイレクトのヘディングでゴールを狙われる。ここはゴールマウス内まで戻った園田がなんとかヘディングでクリア。

そして、徳島は北九州から移籍した渡を徹底して裏に走らせる。DFが振り切られ、Pエリアに侵入されるも、GK佐藤が横っ飛びでセーブ。その再三の好セーブがこの試合光りました。

徳島が、大崎に代えて内田、山崎に代えて佐藤と、より攻撃的に襲い掛かってきた。そのあとでした。「あまり早く出すと、一発の体力が出るかどうか分からないので、またギリギリの判断」(熊本蹴球通信)で、清川監督が嶋田に代えてようやく後半33分に齋藤を投入。「相手に押し込まれている時間が長かったので、相手の背後にスペースが空くと思っていた」と言う齋藤。するとその齋藤がいきなり見せ場を作る。

中盤で相手のボールをカットすると、一騎駆け上がる。そのスピード。速い! しかしGKと1対1に成りかけたエリア内で、DFに入られクリアされた。そのプレーで得たCKでした。

清武が蹴ったボール。中央で植田が潰れると、うまく齋藤の頭に。ゴールに突き刺さる。相手GKと絡んだ植田のファールを訴える徳島イレブン。しかし主審が示したのは、確実に熊本のゴール。それを確認した清川監督の喜び様が画面に映し出される。開幕戦よりもちょっとだけ緊張が解けていたように見えました。ベンチ全員と喜びを分かち合います。

その後は、前節と同じように全員が身体を張った守備。バイタルエリアに鈴木を入れて。開幕戦に続いてウノゼロの完封勝利。

「連勝したことは選手達にとってすごく力になるし、勝ちたいという気持ちは強くなりますけれども、そこは1回リセットして、1戦1戦をすごく大事にして、トレーニングをしていきたい」(公式サイト)と新指揮官は言う。なんだかこんなところにも前監督の影響を感じるのはわれわれだけでしょうか。

J2デビュー戦でいきなりの結果を残した齋藤。スカパーのアナウンサーは得点の瞬間、「(熊本の)齋藤は和樹だけではない!」と叫びました。

「これから自分が出た時に、どういうことを求められているか、FWなので得点を取るというところをもっと追求して、どんどん結果を出していきたい」(公式サイト)と試合後コメントした齋藤。まだ、受け答えも初々しいばかりですが。

以前、ファビオのことを”褐色の駿馬”などと形容したことがありますが、この齋藤というスピードスターはまるで、中央アジアの大草原を駆け回っている野生馬のようなしなやかさ。俊足だけでなく、ジャンプ力などその身体能力の高さも期待される。熊本は”飛び道具”を手に入れたような気がします。

今節も、新加入の植田と佐藤がきっちりとした役割を果たし、既存の選手からのプラスワンを発揮したチーム・熊本。さらにはニューフェイス齋藤が、起用に応える活躍で結果を残した。ちょうど5年目のあの日を迎える今節に、宮城県出身の彼の得点で連勝したのも、なにかの縁(えにし)でしょうか。

しかし、今節も特に後半、相手に押し込まれる時間帯の対処が課題として残りました。連勝にも「1回リセットして」。指揮官もそこのところは十分に分かっていて、一喜一憂せず、チームの進化を進めていく方針のようです。まだまだ、長いリーグ戦ははじまったばかりですね。

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