【J2第25節】(石川西部)
金沢 0-0(前半0-0)熊本
<警告>
[金]山藤健太(45分)、安柄俊(90分+1)
[熊]八久保颯(21分)、上原拓郎(30分)、清武功暉(38分)
観衆:3,304人
主審:岡部拓人


われわれは、これまであまり「アウェーでの勝ち点1は御の字」といった書き方はしてこなかったつもりです。前々節の横浜FC戦もそうは思いませんでしたし。しかしこの試合だけは、よく勝ち点1をもぎ取ってきた。そう思います。

前節、清川監督は対戦する徳島のことを「前回対戦とは別のチーム」と評しましたが、今節この金沢も、あのベアスタをホームにしたリーグ復帰後初勝利の対戦時とは全く別のチームのように変貌している。その大きな要因となっているのは、その後鳥栖から期限付きで加入した中美、そして同じく岐阜から移籍の秋葉の存在だったでしょう。順位は20位とはいえ、山形、岐阜を倒し、3連勝を目論む試合。そして熊本へのリベンジでした。

20160724金沢

「出だしから少し金沢さんの勢いがあり、ほぼセカンドボールなど拾えなく、リズムが相手の出足に完全に負けてしまって、良い場面をほとんど作れなかったです」(公式)。試合後のそんな清川監督のコメントが、全てを語っています。試合開始早々からずっと自陣内での耐える時間が続きました。

前半、唯一のチャンスは22分頃。カウンターから右サイドを上がってきた清武。平繁、八久保の姿も見えたでしょうが、得意な角度、エリアに入ると自分で撃つ。しかし、枠の右に外れます。

ミッドウィークのゲームを挟んだ3連戦最後の試合。しかも移動距離の長い金沢の地とあって、熊本の選手たちの疲れはさすがに隠せない。ボールへの出足は鈍くセカンドボールをことごとく拾われ、なんとか奪って攻撃に転じても、なかなか後ろから追い越す動きまでには至らない。角度のいいパス回しで中盤を崩していくというシーンも作れない。悪い時の熊本でした。

60分頃、八久保からのカウンター。右の清武に渡すと、清武は左にサイドチェンジ。平繁が受け取ると、追い越した片山へて縦に入れる。しかしこれを片山がうまくトラップできず。

69分には、左サイドから清武のFK。金沢のクリアを八久保が拾ってクロス。中央清武のヘディングはしかし左に反れる。

後半も、熊本の見せ場はその場面くらい、あとは金沢の猛攻をゴール前で死守する時間が続きます。何度もヒヤリとさせられますが、懸命にボールを掻き出し、身体を投げ出し、最後は金沢のフィニッシュの精度にも助かっている。

「崩されたところもあったが、皆、身体を張って最後のところはやらなかった。皆、疲労は多少あるが、後半は疲労が出たのか、ずっと押し込まれたが、結果0で抑えることができた」(公式)。DFリーダーの植田が振り返ったとおりの試合展開でした。

もちろんこんな一方的な試合でも、一瞬の隙を狙ってカウンターやセットプレーでゴールを割り、勝利を手にするということもあります。(何年か前の厚別・札幌戦がそうでした)

しかし、今日ばかりは全く勝ち点1狙いの試合でしたね。敵ゴールには遠かった。けれど自ゴールは死守する。それを確実に達成した(2試合連続で完封を達成した)チームの頑張りに、大いに拍手を送りたい試合となりました。

これまでは、”勢い”のある相手に対したとき、自らのコンディションの問題もあって、なすすべなく屈してしまっていました。今節もこんな押し込まれっぱなしの試合でしたが、結果として勝ち点1をもぎ取れるように”しぶとく”“我慢強く”なった。そんな成長を感じる試合でした。同じ引き分けでも、きっと金沢はショックのほうが大きいでしょう。

「チームとして守って、チームとして攻めるのが、ロアッソなので、チームとして守った結果、得点が取れなかったのは、自分も含めてもっと攻撃に参加できればよかった」(公式)。数々のスーパーセーブで窮地を救った守護神・GK佐藤は、そう言います。守備陣がいて、攻撃陣がいてということではない。今の熊本の一体感を現しているような言葉。そんななかで掴んだ勝ち点1のような気がしました。

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