【J2第30節】(うまスタ)
熊本 1-6(前半0-4)北九州
<得点者>
[熊]清武功暉(47分)
[北]小松塁(9分)、小手川宏基(16分)、原一樹2(36分、39分)、風間宏希(49分)、井上翔太(90分+4)
<警告>
[熊]植田龍仁朗(76分)、藏川洋平(79分)
観衆:4,549人
主審:柿沼亨


20160821北九州

「もう、立ち上がりから前半にああいうゲームをさせてしまった自分の責任で、今日はそれに尽きます。たくさんの熊本のファンの皆さんが駆けつけてくれたなかで、ああいうゲームをさせてしまったことについて、自分の責任があるなと本当に感じています」(九州J-PARK)。試合後の記者会見で、清川監督はそう反省の弁を述べました。

清武からも高柳からも藏川からも。各選手たちから異口同音に「入りが良くなかった」(同)との言葉が発せられている。

前節・千葉戦のエントリーで、短い試合間隔のなかで、よくぞ指揮官は“戦う気持ち”を植え付け直したと称賛したばかりなのに、どうして一週間でこうなってしまうのか。

「やっぱりメンタル的なところ、前節、いい形で終わったというところでいくと、やれるんじゃないかという驕りみたいなものがあって、入りが全然、闘争心がないゲームで身構えてしまった」(同)と指揮官は言う。清武も「皆、前節の千葉戦のイメージがあって」(同)と。「勝って過信があったかも知れない」と言うのはキャプテンの岡本(熊日)。

しかし、ここでわれわれが首を傾げたくなるのは、対北九州のスカウティングだったり、対策としての戦術練習はどうだったのだろうということです。

前節の目を見張るような改善が“魔法の言葉”によるようなものではなく、「やっぱり前線に良い形でボールを入れて、そこから仕掛けようということを少し、全体で意識した」という、戦術練習で選手個々のメンタルに落とし込んだ成果だったように。対北九州を想定した戦術練習を、もししているならば、「前節のイメージがあって」などという言葉は出ないような気がするのですが。

もちろん球際の強さという基本ベースはわがチームの魂ですが、そのうえで北九州は北九州であり千葉とは違うチーム。相手があってのゲームという意味では、次の対戦相手を想定した練習は当然必要であろうし、それも相手をリスペクトすることだと思うのですが。

練習を見てもいないくせに勝手なことを書くなと怒られそうですが…。それとも、北九州のことを堅く守ってカウンターというスカウティングから、自分たちがボールを持てるだろう、その堅い守備をどう崩すかという一辺倒のなかで、思いがけず開始から押し込まれてびっくりしてしまったのでしょうか。

対する北九州は、熊本をよく研究していましたね。CKからの先制点の場面。ゾーンで守る熊本に対し、GKを挟み込むように人が立ち、佐藤の自由を奪います。そこにニアサイドで小松の高い打点のヘディング。なすすべもなくゴールを割られました。

この早い時間での失点で、一気に意気消沈してしまった感じのする熊本でした。全く立て直せなく前半だけで4失点。セカンドボールをことごとく拾われ、DFラインを切り裂かれ、崩されます。

後半から巻と中山が入って、この二人の繋ぎから最後は清武のシュートで、反撃の狼煙を上げたものの、すぐあとにまた失点して、勢いもそがれてしまいました。

終わってみれば1-6の惨敗と呼べる敗戦。終了のホイッスルを待たず席を立つ人々を、今日は責める気にはなれませんでした。

小野監督以来、熊本のサッカーは、誤解を恐れずに言えば”立会い”でガツンと勝負するサッカー。そこで身構えてしまっては(あるいは後手に回っては)、勝機は見いだせないでしょう。

ただ、何が起こるかわからないのもサッカー。われわれは長いシーズン、こんな試合もあるさとも思っています。“相性”というものも、まんざら否定できないでいる。惨敗も惜敗も失う勝ち点は3。前節に岡本が言ったように「一喜一憂しない」で次に向かっていくことが大事。

「最下位に負けて」などとは決して言わない。このカテゴリーで、どれほどの実力差があるものか。慢心したら、いつ足元をすくわれるかわからない下剋上だと思っています。

北九州の勝利は何試合ぶりだったのでしょう。録画したスカパーの画面の先で、サポーターの女性が泣いている姿が映りました。この勝利で最下位を脱しました。

最下位のチームに負けることもあれば、首位に勝つことだってある。それがこのリーグ。それがサッカー。スカパー解説者の元ロアッソ選手・松岡氏が最後に言いました。「熊本のサポーターは本当に暖かいサポーターが多いので、”ここ”にまた駆けつけてくれると思います。またここから熊本一丸となって戦っていかなければなりません」と。

切り替えましょう。そしてミッドウィークの札幌戦に臨みましょう。

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