8月31日(水)
【J2第11節】(うまスタ)
熊本 1-2(前半1-0)愛媛
<得点者>
[熊]菅沼実(28分)
[愛]白井康介(54分)、藤田息吹(88分)
<警告>
[熊]植田龍仁朗(45分)、キム・テヨン(75分)
[愛]小島秀仁(20分)
観衆:2,562人
主審:岡宏道


リーグ戦だけでいえば3連敗になりました。ホームで逆転負け。いかんですね。

震災後のスキップした5試合のうちのひとつ愛媛戦は、ミッドウィーク水曜日の開催。天皇杯を挟んでの連戦です。

熊本は3日前の天皇杯1回戦と同じスタメンは高柳と上原のみ。内容のよかった先週の札幌戦のメンバーをベースにした陣容にも思えました。

愛媛は勝ち点36で13位。ここ4試合は引き分けが続いている。

20160831愛媛

熊日も含めて多くの報道は、試合前半の熊本は悪くなかったという戦評ですが、それは、地上波放送初登場の解説・瀧上氏のいつにないポジティブな解説と、押されつつもしぶとく凌いで奪った先制点の印象がそうさせるのではなかろうかと。心配性のわれわれは、逆に試合開始からの愛媛の激しいプレス、DFの出足の早さ、切り替えの早さに苦しむ姿に不安を感じていました。

そんななかの28分、若杉の右サイドでのパスから藏川がえぐってマイナス。高柳のミドルシュートを、ゴール前の菅沼が角度を変えてゴール。確かに素晴らしいゴールシーン。この日からようやく開放された真っ赤なゴール裏が、一気に沸きあがりました。

しかし前半アディッショナルタイムには、愛媛・西田が胸トラップからシュート。これはバーが撥ね返してくれ胸をなでおろす。危ない。

やはり問題は、後半の悪さでした。それにはいくつかの要因があったと思います。

「前線のアクション、サポートをもっと増やしていこう」(公式)。「ボールをもっと早く回せ」(スカパー)と、ハーフタイムでギアを一段上げた愛媛・木山監督に対して、そこまでの意識は、熊本にはなかったのではないでしょうか。清川監督いわく「後半、相手に押し込まれた時の全体として押し上げきれないところで失点して」(公式)しまいます。

54分、白井がアタッキングサード左からカットイン。一度Pアーク付近で藤田とワンツーすると、さらに右に回ってコースが見えると撃った。カーブを掛けてゴール右上角に突き刺します。

「1点目の失点は守れないゴールではないし、全体としてあそこで押し上げることができれば、競った点数でもあるので、本当に悔しい失点」(公式)と、指揮官は悔やみます。確かに、なんとなくなんとなく。誰もプレスにいかずにフリーで撃たせる。そうそう入るシュートではないとはいえ、足りている人数のなか、フリーで撃たせるのもどうかしている。隙があったということなんでしょうが。

このあと、植田が傷んで薗田という交代カードを先に切らなければいけなかったのがこの試合一番のアクシデントでした。想定外だったでしょう。

すぐあとの熊本の左CKは菅沼。GKが弾いたところをうまく巻が押し込むのですが主審の笛が鳴ってファールの判定。リプレーを見ても何がファールだったのか。これまで、あまり判定に異議を唱えてこなかったわれわれですが、これは全く納得のいかないものでした。判定ひとつでゲームが別のものになってしまいました。覆ることはないとわかっていますが、せめてどのプレーなのか説明くらいは聞きたいものです。

1-1。このイーブンの状態で、熊本は既にアクシデントで1枚カードを切らざるを得なかった。胸をなでおろした愛媛は、試合を動かすために、先に攻撃の手を打ってきました。西田に代えて阪野を投入。

それに対して熊本は巻に代えて清武。「いいタイミング」だと瀧上氏は言いますが、どうも後手に感じる。愛媛の圧力に押し込まれると、DFと前線との距離が空いてしまって、後方からのパスもカットされる。

愛媛は更に先手。河原に代えて鈴木。右SBに入った鈴木がそのスピードで突破。薗田が競り負ける。右サイド奥をえぐってのクロス。ニアで藤田がダイビングヘッドで押し込み、逆転弾とします。

熊本はすぐそのあとに岡本に代えて嶋田を投入しますが、それも活性剤にはならない。逆転に成功した愛媛の勢いは収まりません。最後はFW瀬沼をDF西岡に代えて、ゲームをきれいにクローズしました。

何と言うべきか。まず、植田に代えての薗田の交代カード。これは想定外だったはず。このあとに、愛媛に先に攻撃的交代カードを切られてから、熊本は後手後手の対応に。そのカードも奏功したとは決していえなかったわけですが。

それにしても、巻に代えて清武。岡本に代えて嶋田。という、誰もがベンチメンバーを見たら、ああそうだろうなというカード。定石というか、教科書どおりとでもいうのか、ベンチメンバーを見れば試合の前からそうだろうとわかっていたような交代カードが、予想どおりに切られて行って…。

というより前に、選んだベンチメンバーに、FWがいない。アンデルソン、齋藤、八久保…。試合展開によって、そんなオプションを用意する考慮は全くしなかったのでしょうか。それとも選手コンディションの問題なのでしょうか。

まるで、試合前から交代カードもプランされ、それが頑なに守られているようで、生きもののように変化する試合展開、持ちうる手駒を選りすぐって次の手を打つ。それによる形勢の逆転。押さえ込む、あるいは突き放す。そんなベンチワークの醍醐味が感じられず、それがこの試合、一番の残念でした。

震災後スキップした試合5試合。そのうち4試合をどうにかこうにか消化してきましたが、結果は1分3敗という状況。他チームと比べて、加えた勝ち点は1という厳しい結果です。残すところは来週の横浜戦。これで、他チームとも試合数が並び、そして”暫定順位”ではなくなります。

苦しいチーム事情のなか。とにかく勝ち点1づつでも積み上げたい。今はもうそんな心境です。

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