11月20日(日)
【J2第42節】(金鳥スタ)
C大阪 1-0(前半0-0)熊本
<得点者>
[C]杉本健勇(80分)
<警告>
[C]丸橋祐介(22分)、杉本健勇(45分+1)、酒本憲幸(85分)
[熊]キム・テヨン(3分)
観衆:11,452人
主審:塚田健太


いやホントに…。
まずは前節のエントリーに対しての過分の拍手をいただきお礼申し上げます。三桁の数字は、何年ぶりだろうかとも思いますが、これも多くの方々にSNS上でご紹介いただいたおかげなのかと。そんななかでも関東サポの”ときやん”さんの”伝播力”は恐るべしで、特に他チームサポーターからいただいた拍手が多かったことを本当に嬉しく思います。この場を借りてお礼申し上げます。

ただ、一方でわれわれの”言い分”にも、少なからずご批判あるいは反対意見があることも承知しています。それらのご意見にも耳を傾けながら、常に悩みながら、しかし最後はわれわれのホームチームのことを思う気持ちは同じと信じて書き綴っていきますので、どうぞこれからもお付き合いください。

さて、アウェー最終節。残留を確定させたわがチームの対戦相手は、これもまたプレーオフ4位を確定させているセレッソ大阪でした。6月の長崎戦で負った右足関節靭帯損傷の大手術を経て、エース柿谷が直前のゲームから復帰。そして今やW杯最終予選の日本代表の重要なピースになっている山口蛍を擁するC大阪。ただ、このリーグでの対戦もすっかり馴染んだ感じで。少なくとも、もう名前負けなんてことは頭にありませんでした。きっとC大阪にも、4位に甘んじている”理由”があるはずだと。

熊本は、ワントップに平繁を置き左に清武、右に齋藤。中盤はキムテヨンを逆三角形の頂点に置いた上村、村上の3ボランチ。4-3-3の布陣で挑みます。

20161120C大阪

リーグ残留を確定させた熊本。この試合のテーマは「次年度に繋がる試合」。そういう意味では、これまで背負っていたプレッシャーから解き放たれ、自分たちのサッカーを試す、あるいはそもそも”サッカーを楽しむ”、そんな雰囲気もあったかも知れません。序盤からC大阪に互角に挑みます。

13分、右サイド齋藤がそのスピードで裏を取ってエリア内侵入。角度のないところからシュートしましたがGKがクリア。この最終節、今シーズンの見納めとばかり大阪に駆けつけた多くのゴール裏の赤いサポーターを沸かせます。

見どころは21分。セレッソのFKを撥ね返すと熊本のカウンター。清武が平繁に預けると、ゴールに向かって爆走した清武に再び出る。おもわずセレッソDFは後ろから倒すしかない。ファール。イエロー。

Pアーク前からのFK。キッカーももちろん清武。直接狙ったキックに、GKも一歩も動けませんでしたが、ボールはバーかポストか。跳ね返り、ゴールなりません。「前半のうちに決められるシーンもあったし、思っていた程プレッシャーも早くなかったので、前半のうちに決めるべき所で決めきれていれば良かったなと思います」と齋藤が言うとおりの前半が終わります。

ハーフタイムに柿谷がチームメイトに、「もっとクロスを入れてくれんと、FWは攻撃できへん」(RKKラジオ:ビバROASSO RADIO)というようなことを要求していたのだといいます。

この要求どおり。後半俄然ギアをシフトアップしてきた大阪が、文字通りのアーリークロスで、熊本のCBを押し込んでくる。

間延びした陣形に、押し上げられなくなる熊本。セカンドも回収され防戦一方に。

「泣いても笑っても、あと45分だ」(スカパー)。清川監督のハーフタイムの言葉は、まるでこの一年を凝縮した言葉だとスカパーのアナウンサーも言います。

しかし、「後半は押し込まれて、奪ってから出て行く力がなくなってしまったように思います。そこで上げていって、相手陣内でボールを持てるような展開にしたかったんですけど。奪っても、パスをつけたところですぐに取られて押し込まれる悪循環で。粘り強くやっていたんですけど結局失点してしまった」(熊本蹴球通信)と、植田が試合後に言う。

「最低でも0−0で終われたゲームだった」と清武が言う。けれど持ちこたえられない。それは、後半も残り10分のところでした。熊本が得たFK。これをクリアしたセレッソのカウンター。右サイド途中から入った酒本が持ち上がるとアーリークロス。Pエリア、ファーで待っていた柿谷が胸トラップで落としてマイナス。杉本が意表を突く右足アウトでプッシュするようにシュートすると、GK佐藤も触ったもののゴールに突き刺さります。これが決勝点になりました。

0-1の敗戦で、最終戦を終えました。「来季に繋がる試合」。それをテーマにしていた熊本でしたが、この試合、今季を象徴するような、そして来季への課題を明らかにした試合でしたね。前半の試合の入り方はいい。そこで先制点が取れるかどうか。後半の入り方。後半の運動量の落ち方。先制されたらそこからの巻き返し方。あるいは先制したらそこからの凌ぎ方・・・。90分の試合の運び方。それはある意味、ベンチワーク。そしてベンチに控える選手の力も・・・。「自分たちがボールを持つメリットを、今日の試合で改めて感じることができました」(熊本蹴球通信)と、薗田選手が言うように。

C大阪にギアを上げられたときに、それまでできていたトラップにミスが出て、あるいは味方へのパスがずれる。そんな基本的なこと(ベース)を上げる必要もあるように感じました。

今日もスーパーセーブで幾度かもゴールを守った守護神・GK佐藤の言葉が一番チームを言い表しているように思います。「失点は残念でしたけど、おおよそ僕たちが1年間やってきたことはしっかりできたかなと思っています。1対1で守るのではなくてチームとして守ることを意識して、0点で抑えることができた時間も長かったので」。「あとはそのなかで少ないチャンスを生かすというのが足りなかった部分かなと思います。その質を上げることが来季に向けての課題だ」(熊本蹴球通信)と。

イレギュラーなことがあったとしても、それがPO圏内に入るかどうかの差ではないかと・・・。

熊本はこの敗戦で、今シーズン12勝10分20敗。リーグ16位に終わりました。この最終節までもつれたJ1昇格、J3降格は、結局札幌が金沢と引き分けて首位を確保。清水も松本も勝利したものの、清水が2位で自動昇格権利を確保。降格圏内は、岐阜が勝利して自力で脱出。北九州が敗戦して自動降格。金沢が入れ替え戦に回ります。

「目標でもあったプレーオフに届かなかったことは自分の責任ですし、今シーズンは熊本でいろんなことがあり、内容も含めてなんとかしのいでいかなきゃいけない時期もあったなかで、選手、フロントも含めて1年間、本当に戦ってくれたと思います。まだ全体を振り返る整理はついていないんですが、J1という目標を持って、来年またJ2のカテゴリーで選手達が躍動することを期待したいと思います」(熊本蹴球通信)。最終節を終えて、そう清川監督はコメントしました。

おそらく熊本にとって激動と言ってもいい今シーズンがこれで終わりました。今シーズン、リーグ残留という成果をかちえたことこそ、大きな成果だということは前節書いたとおりです。

昨日から熊日では恒例とも言える今シーズンを振り返る連載記事がスタートしました。どこまでチームの内情を明らかにしてくれるのか。いつにも増して興味深い。

われわれも今シーズンを振り返らなければいけないと思っています。わかってはいますが、しかし、ちょっと時間をいただきたいとも思います。ああ、また1シーズンが終わった…。寄る年波か。どっと疲れが出ました(笑)。


TrackBackURL
→http://sckumamoto.blog79.fc2.com/tb.php/594-3fa797ab