| Home |
2017.04.03
3連敗。名古屋戦
4月1日(土)
【J2第6節】(豊田ス)
名古屋 5-1(前半3-0)熊本
<得点者>
[名]佐藤寿人(9分)、永井龍(16分)、シモビッチ(37分)、フェリペ・ガルシア2(68分、79分)
[熊]齋藤恵太(65分)
<警告>
[名]杉本竜士(54分)、ワシントン(55分)
観衆:11,554人
主審:清水勇人
彼我の力の差は明らかだったとはいえ、ここまで一方的な結果になるとは。これはもうただただ、”流れ”を掴みきれなかった試合運びの拙さが招いたことだったような気がします。
リーグ公式戦として初めての対戦となる名古屋。向かったアウェーは、国内でも屈指のサッカースタジアムといえる豊田スタジアム。赤に黄色が混じる独特の名古屋カラーで埋め尽くされている。しかし、熊本のゴール裏も結構な数の赤い色が染めている。
この日熊本は名古屋対策として上里をアンカーに置き、安をワントップに据えた4-1-4-1の布陣を敷いてきます。開始早々から押し込んだのは熊本の方でした。
1分。DFラインからのロングボールを安が落として齋藤がいきなりGK楢崎と1対1。しかしこのシュートはブロックされる。続いても左からのクロスを落として繋いで右から上がってきた黒木がミドルで撃つ。名古屋の立ち上がりを突いて、熊本が攻勢を強めます。
しかし先制点を奪ったのはそんな劣勢の名古屋の方でした。9分、シモビッチがPAに侵入。クロスは佐藤に繋がる前にクリアしますが、左サイドで拾った杉本が再び入れるとゴール前には名古屋の選手が3人。一旦はGK佐藤がブロックしますが、名古屋FW佐藤寿人のオーバーヘッドシュートが決まってしまいます。これで名古屋が勢いづいた。
先制点を与えても、粘り強く追加点を与えないというのが今シーズンの熊本でしたが、16分には中盤のパスをカットされ素早く名古屋が右のスペースに。走り込んだ永井が切り返すとゴールニアサイドの打ち込み2点目を挙げます。
苦しくなりましたが、サッカーでは2-0が一番危険なスコアとも言われる。次の得点がどちらに転ぶかによって展開は変わってくる。
34分頃、DFラインからのロングボールに片山が追いついてクロス。中央に構えた安の前にDFがそらして安の足には合いませんが、右から上がってきたのは齋藤。しかしこれも合わずにバーの上。決めきれない。
そうするとすぐ後。名古屋・内田の左サイドからDFをかいくぐった侵入からの素早いクロス。中央に陣取ったシモビッチが光永の視界から逃げる動き。光永はニアに入ってきた佐藤に気をとられる。フリーになったシモビッチのシュート。一度はGK佐藤がブロックするものの、再び打ち直して押し込んだ。3点目とします。
劣勢の試合展開でしたが、「決めているか決めていないかだけの差だ」とハーフタイムの清川監督はイレブンを鼓舞し、後半前線に巻を投入。システムも4-4-2に戻します。
決してうまくいってはいませんでした。辛抱しながらボールを繋ごうとしている。しかし、名古屋は受け手のところでパスカットを狙っていた。けれど辛抱強く、まだ熊本は試合を諦めていない。
右サイドを走った齋藤。抉ってクロスでCKを獲得。65分、その右CKは上里。一旦はクリアされたボール。ファーで右足振りぬく。それをGK楢崎がパンチングで逃れる。こぼれたところを齋藤が押し込みます。
1対1を決め切れなったり、チャンスをことごとく潰したりしていた齋藤。しかしここで一人でCKを取って、チャンスを決めた。ようやく1点を返した。汚名挽回の得点。
ただ、さぁこれからと思わせた時間帯。すぐ後、片山が後ろから引っ掛けてファール。名古屋の右サイドからのFK。内田のキックは、途中から入っていたフェルペガルシアの頭にドンピシャに合って、ゴールイン。名古屋が追いすがる熊本を突き放す追加点とし、再び3点差に。
熊本はグスタボを入れる。田中を入れる。グスタボの強引な前を向くプレー、あるいは田中の速さを活かしたカウンターで活路を見出そうとしましたが得点までには至らず。名古屋が、熊本のパスの受け手に厳しくチェックに行って奪う姿勢は終始変わらず。あるいは名古屋の素早いパス回しに、終盤全く着いていけないのが熊本でした。
79分にはカウンターから左サイド駆け上がった八反田のクロスに、フェルペガルシアが頭で反らしてゴール右隅に流し込まれて5点目を献上。試合を決めました。
名古屋はこの勝利で5位から2位に浮上。反してわれわれは15位から20位に沈むことになりました。
まぁ、「次、次」と言うしかないのですが。熊日にも書いてあるとおり、この試合シュート数は熊本が20、名古屋が19だったそうで。そんななかでの5-1というスコア。”決めきれずに”流れを掴み切れなったことがこの大敗に繋がったのは明らかでした。
ただ、名古屋のあのパス回しの早さ、バイタルの崩しはお手本にすべきでしょう。名古屋は点差を受けて、この試合で色々な選手を試す余裕がありました。しかし熊本にとっても、齋藤に初得点が生まれたことはもちろん、グスタボや田中をしっかり実戦で使えたことは、ある意味今後の戦いにおける糧になったかも知れません。
勝ち点は得ませんでした。しかし貴重な経験を積み重ねた試合でした。
【J2第6節】(豊田ス)
名古屋 5-1(前半3-0)熊本
<得点者>
[名]佐藤寿人(9分)、永井龍(16分)、シモビッチ(37分)、フェリペ・ガルシア2(68分、79分)
[熊]齋藤恵太(65分)
<警告>
[名]杉本竜士(54分)、ワシントン(55分)
観衆:11,554人
主審:清水勇人
彼我の力の差は明らかだったとはいえ、ここまで一方的な結果になるとは。これはもうただただ、”流れ”を掴みきれなかった試合運びの拙さが招いたことだったような気がします。
リーグ公式戦として初めての対戦となる名古屋。向かったアウェーは、国内でも屈指のサッカースタジアムといえる豊田スタジアム。赤に黄色が混じる独特の名古屋カラーで埋め尽くされている。しかし、熊本のゴール裏も結構な数の赤い色が染めている。
この日熊本は名古屋対策として上里をアンカーに置き、安をワントップに据えた4-1-4-1の布陣を敷いてきます。開始早々から押し込んだのは熊本の方でした。
1分。DFラインからのロングボールを安が落として齋藤がいきなりGK楢崎と1対1。しかしこのシュートはブロックされる。続いても左からのクロスを落として繋いで右から上がってきた黒木がミドルで撃つ。名古屋の立ち上がりを突いて、熊本が攻勢を強めます。
しかし先制点を奪ったのはそんな劣勢の名古屋の方でした。9分、シモビッチがPAに侵入。クロスは佐藤に繋がる前にクリアしますが、左サイドで拾った杉本が再び入れるとゴール前には名古屋の選手が3人。一旦はGK佐藤がブロックしますが、名古屋FW佐藤寿人のオーバーヘッドシュートが決まってしまいます。これで名古屋が勢いづいた。
先制点を与えても、粘り強く追加点を与えないというのが今シーズンの熊本でしたが、16分には中盤のパスをカットされ素早く名古屋が右のスペースに。走り込んだ永井が切り返すとゴールニアサイドの打ち込み2点目を挙げます。
苦しくなりましたが、サッカーでは2-0が一番危険なスコアとも言われる。次の得点がどちらに転ぶかによって展開は変わってくる。
34分頃、DFラインからのロングボールに片山が追いついてクロス。中央に構えた安の前にDFがそらして安の足には合いませんが、右から上がってきたのは齋藤。しかしこれも合わずにバーの上。決めきれない。
そうするとすぐ後。名古屋・内田の左サイドからDFをかいくぐった侵入からの素早いクロス。中央に陣取ったシモビッチが光永の視界から逃げる動き。光永はニアに入ってきた佐藤に気をとられる。フリーになったシモビッチのシュート。一度はGK佐藤がブロックするものの、再び打ち直して押し込んだ。3点目とします。
劣勢の試合展開でしたが、「決めているか決めていないかだけの差だ」とハーフタイムの清川監督はイレブンを鼓舞し、後半前線に巻を投入。システムも4-4-2に戻します。
決してうまくいってはいませんでした。辛抱しながらボールを繋ごうとしている。しかし、名古屋は受け手のところでパスカットを狙っていた。けれど辛抱強く、まだ熊本は試合を諦めていない。
右サイドを走った齋藤。抉ってクロスでCKを獲得。65分、その右CKは上里。一旦はクリアされたボール。ファーで右足振りぬく。それをGK楢崎がパンチングで逃れる。こぼれたところを齋藤が押し込みます。
1対1を決め切れなったり、チャンスをことごとく潰したりしていた齋藤。しかしここで一人でCKを取って、チャンスを決めた。ようやく1点を返した。汚名挽回の得点。
ただ、さぁこれからと思わせた時間帯。すぐ後、片山が後ろから引っ掛けてファール。名古屋の右サイドからのFK。内田のキックは、途中から入っていたフェルペガルシアの頭にドンピシャに合って、ゴールイン。名古屋が追いすがる熊本を突き放す追加点とし、再び3点差に。
熊本はグスタボを入れる。田中を入れる。グスタボの強引な前を向くプレー、あるいは田中の速さを活かしたカウンターで活路を見出そうとしましたが得点までには至らず。名古屋が、熊本のパスの受け手に厳しくチェックに行って奪う姿勢は終始変わらず。あるいは名古屋の素早いパス回しに、終盤全く着いていけないのが熊本でした。
79分にはカウンターから左サイド駆け上がった八反田のクロスに、フェルペガルシアが頭で反らしてゴール右隅に流し込まれて5点目を献上。試合を決めました。
名古屋はこの勝利で5位から2位に浮上。反してわれわれは15位から20位に沈むことになりました。
まぁ、「次、次」と言うしかないのですが。熊日にも書いてあるとおり、この試合シュート数は熊本が20、名古屋が19だったそうで。そんななかでの5-1というスコア。”決めきれずに”流れを掴み切れなったことがこの大敗に繋がったのは明らかでした。
ただ、名古屋のあのパス回しの早さ、バイタルの崩しはお手本にすべきでしょう。名古屋は点差を受けて、この試合で色々な選手を試す余裕がありました。しかし熊本にとっても、齋藤に初得点が生まれたことはもちろん、グスタボや田中をしっかり実戦で使えたことは、ある意味今後の戦いにおける糧になったかも知れません。
勝ち点は得ませんでした。しかし貴重な経験を積み重ねた試合でした。
| Home |