5月13日(土)
【J2第13節】(えがおS)
熊本 0-1(前半0-0)湘南
<得点者>
[湘]ジネイ(90分+1)
<警告>
[熊]林祥太(35分)、植田龍仁朗(56分)、村上巧(67分)、イム・ジンウ(90分)、安柄俊(90分+4)
[湘]奈良輪雄太(84分)
観衆:4,579人
主審:清水勇人


「最終的にはレフェリーが判断するところなので」「取り消せるものでもないと思います」(熊本蹴球通信)。試合後の記者会見で敗戦の将・清川監督がそう言っているように、日頃われわれもレフェリーの判断に異議を唱えることは詮無いことと捉えています。

しかし、それにしてもこの日の主審は、90分間を通して首をかしげたくなるジャッジが多かった印象。それが最後のあの場面の笛で決定的になりました。

Jリーグの公式戦では、必ずレフェリーアセッサーという立場の人が立ち合います。試合前に大型ビジョンでも紹介されますね。その試合のジャッジの評価、指導をする人ですが、今季からは「マッチコミッショナーの立ち会いの下」「両クラブからは社長ら代表者が席に着」き、「試合終了後に審判側と両チームの代表者が一緒になって判定を検証」することになっているようです(朝日新聞)。

「アセッサーがその場で誤審を認めるケースも想定されている」そうですが、この日の検証会議はどうだったのでしょうね。とにかくわれわれが言えることは、審判技術が向上することを願ってやまないということです。

20170513湘南

前節の群馬戦を評して「戦えていなかった」と漏らしていた清川監督でしたが、この日のイレブンにはハードワークが戻っていました。特に初めて2トップで先発となったブラジル人コンビ、グスタボとモルベッキ両方にボールが収まり、湘南を立ち上がりから押し込みます。

連続したCK。園田がニアにうまく抜け出してフリックしましたが枠の左にそれる。22分には黒木のクロスにグスタボがGKと交錯してボールがゴールインしますが、これはファール。

ヒヤリとさせられる場面も2度ほどあったものの、熊本の厳しいプレスが2位湘南の連携ミスを誘う。ハーフタイムのコンコースでは、「こりゃ湘南の選手たちは激しく叱咤されてるぞ」という熊本ファンの声も聞こえました。

そのとおり。「後半はリスクを冒して、勇気を持ってやりたい」とDAZNのインタビューに答える曺監督の声も、興奮気味に感じる。岡本選手と山根選手の位置を入れ替え(恥ずかしながらスタジアムでは全く気づきませんでしたが)、そして全体の“ギア”を上げてきました。

縦に速くなってきた湘南にポゼッションを奪われる。しかしそんな中でも、この日は嶋田がキレキレの動きでボール奪取から敵陣を襲う場面もあり、スタンドを沸かせます。

61分にはモルベッキに代えて、怪我が癒えた安を投入。熊本が先にカード切る積極性。湘南も前線の下田に代えて野田。

しかしこの後、熊本は上里が痛んで上村と交代。その上村。79分には左からえぐった安のマイナスクロスに詰めましたが、うまくミートせず。この試合最大の好機を逸します。

終了間際、植田に代えてイムを投入したときは、もう引き分け狙いのサインだと思いましたが、植田が足を攣っていたのだとは後から知ることになります。Jリーグデビューとなったイムは無難に仕事をこなしていました。

もうアディッショナルタイムに入ろうかとする90分でした。バイタルで湘南がヘッドでペナルティーエリア、DFの裏に押し込むと、そこに走り込もうとした菊地。クリアしようとしたイムの足は、ボールを捉えていたと思えるのですが、主審がすかさず笛を吹いてイエローカードを示します。「これは厳しい」と解説の小林氏も言う。主審のポジショニングも相当後ろからでした。

ジネイにPKを決められて終了の笛。熊本は2試合連続、終了間際に、連敗をストップする勝ち点1を手のひらからこぼれ落ちるように失いました。

ただ、「戦えていなかった」前節と違って、本来の熊本らしいハードワークを表現できたこの試合は、後半こそ湘南の猛攻に足が止まりかけたものの、なんとか引き分けに持ち込みたかった。結果が全てであるからこそ、自信を取り戻させたかったし、そのきっかけになりそうな試合でした。

前節、「変えるべきところは変え、守るべきとこころは守れるか」と書きました。イムにはもちろん、全ての選手たちには、下を向く必要はないと伝えたい。試合後挨拶に来た選手たちには、大きな拍手を送りました。「次につながる試合をしてくれた」(DAZN)と指揮官が言うように、これを継続していけば必ず道は開かれる。そう思える試合でした。

TrackBackURL
→http://sckumamoto.blog79.fc2.com/tb.php/611-92fd82fe