5月21日(日)
【J2第15節】(フクアリ)
千葉 1-1(前半0-0)熊本
<得点者>
[千]指宿洋史(83分)
[熊]グスタボ(50分)
<警告>
[千]近藤直也(31分)、船山貴之(38分)
観衆:10,068人
主審:大坪博和


惜しかったなぁ…。アディッショナルタイムを入れてもあと10分程度守り切れていれば。熊本はあと一歩のところで連勝を逃してしまいました。

忘れもしない昨年の5月15日。震災で5試合をスキップした熊本が、ようやくリーグ戦に復帰したのが、このフクアリの地でした。今でもあの日の戦いを思い出すと、胸が締め付けられそうになります。あれから1年。変わらぬ黄色一色のスタンドには、あの日と同じ「心は一つ。がまだせ熊本!」の横断幕も。

ホームではいまだ負けなしという千葉。今年は指揮官がファン・エスナイデル氏に変わり、ボール支配にこだわり、より一層攻撃的になっている。ただ、極端に高く敷いたDFラインは、GK佐藤の守備範囲を広くさせ、非常にスリリング。前々節は長崎に5-0で大勝したかと思えば、前節はヴェルディに0-3で敗れるという大波な試合を演じています。

その黄色と緑のユニフォームのプレーヤーのなかに、あの清武がいました。ここまで6得点と、すでにチームの中心選手になっている。

熊本は中3日のスケジュールを考慮し、今節も先発を6人入れ替えました。グスタボ、齊藤、林、村上、片山、園田。

20170521千葉

「ほとんどの試合で支配できている。あとは幼稚なミスをなくしたい」と言うエスナイデル監督に対し、「何とか勝ち点を熊本に持って帰りたい」と清川監督は謙虚な物言い(DAZN)。高い位置からプレスを掛ける熊本は、こぼれ球への反応もよく、グスタボをDF裏へと狙わせる。

徐々にペースを掴んだ千葉が、連続したCKで攻勢を得るものの、ときおり指揮官言うところの“幼稚なミス”もあり。44分、千葉のスローインを奪って前線に一気に送ると、千葉DFが処理にまごつき、グスタボが奪ってシュート。しかしGK佐藤が触って、バーに嫌われました。

つけ入る隙も十分といった感じの前半。DAZNが示す支配率は、前節・岐阜戦と同じように千葉に70%を持っていかれていますが、なぜか前節ほどドキドキせず見ていられる。

後半、千葉は船山に代えて菅嶋、アランダには町田と一気に2枚替え。ギアを上げてきた。開始早々の47分、左サイド清武からの低いアーリークロスをGK野村が弾くと、ファーの指宿に収まる。近距離からのシュートはゴールマウスに立っていた片山がブロック。

すると50分。千葉のスローインを指宿が胸トラップ。戻るボールを更に清武がバックパス。グスタボの飛び出しに、副審はオフサイドの旗を上げますが、主審の笛はない。グスタボは躊躇せずにドリブルで運ぶと、GK佐藤の股を抜いて押し込みゴールが認められる。

騒然とするスタンド。オフサイドの判定を求める千葉の選手たちが主審や副審に詰め寄る。しかし、これは千葉の選手たちのセルフジャッジ。主審はよく見ていました。

熊本は疲れのみえる巻に代えて安。「前で行かずに、相手を少し引き込んだら、プレスがはまりだした」(熊日)と村上が言うように、失点から浮足立った千葉に対して熊本がはめ込み、前線の安に収まれば追加点のチャンスもという展開。

72分、カウンターから林。グスタボに預けてもう一度もらい直すとGKと1対1。浮かせたシュートは、しかしポストのわずか左。このシュートが決まっていれば…。

この攻勢なら行けると思ったのは当然だったかも知れません。熊本は齊藤に代えて上村を投入すると、5-3-2の布陣に変更。中央突破も許さず、クロスも中で跳ね返す。

しかし83分、左から町田が入れたボールを指宿が収めて植田を背負ったPエリア。思わず「反転させるな!」と心の中で叫びましたが、右足を振った指宿のシュートがゴールに突き刺さります。

勢いに乗った千葉がそれ以降も攻め続け、勝ち越しを狙いますが、なんとかそこは守り切った。熊本も得点を諦めてはいませんでしたが、痛み分けといえるドローで終わりました。

「フクアリではいつも以上の力が出る」(DAZN)と戦前語っていた巻は、「最後は相手のスタジアムの雰囲気にのまれた」(熊日)と言う。しかし、もうこの一方的なアウェー感での千葉に対する苦手意識も随分薄らいできています。それは、あの記念すべき試合の場所であり、あの横断幕のせいもあるかも知れない。

赤いサポーター集団の前に挨拶に行った清武に、熊本時代のチャントが贈られる。「きよ・たけ!アレ!アレ!アレ!」と。まさに千葉の中心プレーヤーになっていましたが、今日は相対する黒木に手を焼き、決定的な仕事はできませんでした。

勝ち点2を失ったにもかかわらず、変にサバサバしているのは、前節、前々節の流れから「戦えている」という実感が伴ってきたからかも知れません。順位は18位のままですが、決して悪い内容ではないぞ、と。

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