6月11日(日)
【J2第18節】(トラスタ)
長崎 1-0(前半1-0)熊本
<得点者>
[長]木村裕(36分)
<警告>
[長]高杉亮太(67分)
[熊]齋藤恵太(90分+3)
観衆:4,618人
主審:吉田哲朗


ちょっともう愚痴を言うのも辛くなってきました。長崎に敗れて3連敗。順位こそ19位のままですが、20位讃岐、21位群馬との勝ち点差は2まで縮まり、1ゲームでひっくり返される状況になってしまいました。

という書き出しで、長崎戦についてのエントリーをほぼ書き上げたところで、清川監督の交代(熊日によれば「事実上の解任」)発表があり、急ぎ大幅に書き直しています。

予感はあったものの、とにかく残念、と言わざるを得ません。何故なら清川監督は、長く熊本のヘッドコーチを務めただけでなく、昨年の監督就任からはスタートダッシュに成功してクラブ初の首位奪取。けれど襲った、あの思いもかけない大震災のシーズンを、文字通り死にもの狂いで戦い抜いて、結果的にリーグ残留を勝ち取ったいわば“功労者”。今年こそ、とわれわれも思っていたので、こんな別れ方(コメントには「クラブを去ることになりました」とある)になるとは…。

しかしこれもまたプロフェッショナルの世界に身を置く者の、“結果を問われる”という仕事上、仕方がないことかも知れない。そんな立場にあったということですね。

「監督としては優し過ぎた」という意見もよく耳にします。しかし、あの震災後の危機的状況のなかで、ソーメンも喉に通らなかったという清川監督の、真摯な人柄があったからこその求心力だったのではないかと想像します。

そして、清川監督が指揮をとる最後の試合(熊日によれば前日に交代が決まっていたと)になったのが、0-1を美学とする高木監督率いる長崎戦での敗戦というのも、なんとも皮肉な巡りあわせのようにも感じてしまいます。

後任には池谷氏が社長を退任したうえで就任。「また」という表現は失礼ですが、2度目となるリリーフ登板。しかし、前回2013年時と違うのは、当時の肩書が暫定的な監督代行であったのに対し、今回は「監督」であるということです。当時社長との兼務がリーグから問題になったので、今回は監督に専任するということなのでしょうか。それについて新たに社長兼務となった永田会長は、「あの時と、私どもが考えている状況は全く違うという風に考えております。あの時は監督代行という形でやってもらいましたけれども、今回は監督に専任ということになります。ですから期間もいつまでと決めておりません」(熊本蹴球通信)ときっぱりと言う。さらに大事なことは、「今季どうしても、この熊本にロアッソ熊本を残すために、我々は決断しなくてはいけなかった」という言葉。

震災のあとはっきりしたことは、このクラブは、このチームは、熊本にとって絶対必要だということ。だからこそ今シーズンのクラブテーマは「光となれ」。

決して降格させてはならない。ましてや消滅させることなどあってはならない。そんな人一倍の思いをもって、「また」池谷さんが立ち上がったということ。池谷さんが言う。「私に何があるのかということになると、分かりません。でも1つ言えるのは、このクラブに対する情熱です。これは誰にも負けない。この覚悟を持って、今回、やらせていただこうと思います」(熊本蹴球通信)。

全く縁のない熊本という土地にやってきたときからのこの人の情熱。熊本はまた、この人の熱量にゆだねる。

その思いを共有して、われわれもあの原点に返って。より以上の後押しをしていくしかないでしょう。まだ何もなかったあの日に立ち返って。

選手たちに自信を取り戻させ、100%以上の能力を発揮させるためには、今こそファン、サポーターも、池谷新監督と同様の覚悟が必要だという気がします。

20170611長崎

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