8月11日(金)
【J2第27節】(味スタ)
東京V 1-0(前半0-0)熊本
<得点者>
[東]ドウグラス・ヴィエイラ(89分)
<退場>
[熊]村上巧(11分)
<警告>
[東]田村直也(52分)
観衆:4,372人
主審:高山啓義


時間にしてアディッショナルタイムを入れてもあと4分守りきれれば・・・。この置かれた状況からすれば全く「良し」と言えた勝ち点1が、目前で手から滑り落ちました。

20170811東京V

前半10分頃のことでした。開始早々から勢いを持って仕掛けてくるヴェルディの攻撃を凌いで、ようやく落ち着いて、敵陣にも入れるようになっていた熊本。スローインから上村が受けて村上にバックパスをしようとすると、それが弱いと見るや、上村に猛然とプレスを掛けに行っていたヴェルディ・渡辺はきびすを返すようにそのままスピードを落とさずボールを奪った。ここで突破されればGKと1対1。CB村上は迷わずスライディング。そして渡辺を倒す。これには主審もレッドカードを選ぶしかありませんでした。決定機阻止で一発退場。

池谷監督も、「ボールを動かせるようになった分、落とし穴にはまったような感じ」と、そのシーンを振り返る(熊日)。

すぐさま黒木と片山の両WBを下げて4-4-1にするものの、アラン・ピニェイロ、カルロス・マルティネス、高木大輔の3トップを抑えるにはまだスペースがあり過ぎる。と見るや、指揮官は登録が済んだばかりでこの日初めて帯同させていたDFジュニオールを迷わず投入。これにはDAZN解説の柱谷氏も「早い決断」と評価する。

187センチの高さ。ジュニオールを最終ラインの真ん中に入れて5-3-1に。5と3の2列のブロックを敷く。3がバイタルを埋めチェックは出来ているがサイドまでは追えない。しかし中を厚くした分、クロスは撥ね返せる。

それでも一方的にボールを持たれて波状攻撃を受け続ける。それを粘り強く我慢して守り続ける熊本。ピンチの場面を書き連ねても仕方がないので、いちいち書きませんが、最後は今日も畑の攻守が救っている。

「DFがコースを切ってくれて対応しやすいシュートだった」と、好セーブを連発した畑は試合後謙遜しますが、後半ヴェルディのミドルシュートがDF植田の足に当たって角度を変えたボールへの片手一本の反応は、間違いなくビッグプレーと言えました。

52分には距離のあるFKをジュニオールが蹴る場面も。曲げて落としたボールでしたが、わずかに枠の左。しかしパンチ力のあるところも見せます。

71分には黒木のクロスが中央でクリアされるところに、ファーで片山がボレー。これも惜しくも枠の左。しかし、この終盤に来ても、ここぞという場面では両SBが上がっていく”勝利への執念”が熊本にもありました。

前回対戦で大敗して以来、調子を崩したのかリーグ戦で勝利のないヴェルディ。ひとり少ない熊本に対して猛攻を続けるものの、組織的に守られてゴールが割れない。時計は進み、もうすぐアディッショナルタイムも告げられる。そんな時間帯でした。

熊本のゴール前で次々にボールを入れては撥ね返されると、右に回した。そこに上がっていた右SBの田村が狙いすましたようにクロスを入れると、途中から入っていたドウグラス・ヴィエイラがファーでジャンプした。小谷も身体を当てていましたが、ドウグラスの高さ。長い首がしっかり振られると、叩きつけられたボールがゴール右に転がり込みます。これにはさすがの畑も反応できませんでした。

膝を着く熊本の選手たち・・・。

古くは吉井の決勝弾で勝利した札幌戦。あるいは最後の最後に原田のゴールで追いついた栃木戦など、退場者を出し数的不利になった試合でも、”ドラマ”があったことを思い出して、最後まで信じるように見ていました。この日のゴール裏でも、最後まで諦めず、声を枯らして赤いサポーターたちが、選手たちを後押ししている姿が映っていました。

できれば対等な面子での90分間の戦いを観たかったのが正直な気持ちですが、起こしてしまったのはこちら側だから仕様がない。一方で、アクシデントにしっかり対応していったベンチワークも、出ている選手たちの奮闘にも”頼もしさ”を感じることができました。

この試合は、メンタル的にも体力的も引きずることのないようにしたいですね。あまり日にちは空いていませんが、「次、次」と言いたいところです。

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