8月16日(水)
【J2第28節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)岐阜
<警告>
[岐]福村貴幸(82分)
観衆:4,188人
主審:大坪博和


惜しかったですねぇ。しかし終始ボールを保持され猛攻を受け続けた前半を思えば、ドローもやむなし、というところかも知れません。

そのあたり、「前半は少し引いて、後半勝負というプランだったでしょうか?」と試合後に記者に聞かれて、そうではないと前置きした池谷監督。「立ち上がりからプレッシャーをかけるというなかから、自分たちのゾーンに入ってきたら行くという約束事だったんですけど、中盤がボールホルダーに対して甘かった」(熊本蹴球通信)と続けます。

この日のスタメンは、出場停止の村上の代わりに3バックの左にジュニオールを入れ、ボランチの一角には三鬼。上里をなんとシャドーに上げた。熊日や熊本蹴球通信の予想スタメンを裏切るものでしたが、これはこれで大いに期待させるのでした。

20170816岐阜

しかし岐阜は、4バックの中2枚が低い位置でボールを回し、司令塔の庄司も下がってボールを受け、そこから散らす。自由に動き回るシシーニョも捕まえ切れず、なかなか熊本は喰いつけない。ボールの取りどころが決まらないと、両サイドも押し込まれ、終始5バックに近い形になってしまいます。

そういう意味では、故障者もあったのかも知れませんが、“奇襲”のようなこの布陣が奏功したとは言えず、「上里をあそこに置いてもう少しボールが収まるかなと思ったんですが」「いつもボランチをやっているので、どうしても受けるという感じが強かった」(同)と指揮官の思い通りにならなかった。相手のシステムとの“相性”が悪かったということでしょうか。

それでも、ハーフタイムで「まずボールに行け」「90分もたなくてもいい!走りきれ!」(公式)という指揮官の指示に応えるようにプレスを高めた熊本は、後半から巻き返しを図ります。

片山、黒木の両SBが攻撃に参加できるようになり、62分、上里に代えて嶋田を入れると更にチャンスの数が増える。大きなサイドチェンジを黒木が落とすと、嶋田が受けてカットインして打つ。これはGKビクトルがパンチングで逃れる。

岐阜も疲れてきたせいかDFラインにギャップが生まれ、そこを突いて八久保、嶋田、さらには黒木とパスが繋がり好機が増える。

岐阜は中島に代えて難波を入れてくる。熊本キラーとも言える嫌な名前。その難波がロングパスに抜け出し、一人二人と交わしてPエリアに侵入するもGK畑が対応。

終盤には、「90分持たなくていい」という指揮官の言葉そのままに攻守に走り回った上村が、ついに足を攣って上原と交代。そして最後のカードは黒木に代えて田中。田中が入ってすぐ、上原が右にアバウトなパス。そこに走り込んだ田中がファールを貰う。田中の特徴を生かした好プレー。

すでに時間はアディッショナルタイム。熊本のクリアぎみのボールを嶋田が拾い、右から運んでエリアに入ってからのシュートは、しかしGKビクトルの片手ファインセーブに合ってゴールならず。結局、両者得点を奪えず、痛み分けとなってしまいました。

翌日の熊日朝刊。「ロアッソ 決定力不足」の見出しには、ちょっと首を傾げたくなりました。確かに数々あったCKの好機も生かせず、シュートもGK正面があった。しかしどちらかというと、両チームゴールキーパーの好守が優った試合ではなかったかと。

この日も前半のうちから、素晴らしい反応でピンチを救ったシーンがあった畑。すっかり“守護神”の座を自分のものにした感があります。安定感が増している。

リアクションの力が上がったのかと尋ねる記者に、「体力的な要素はあると思うけど、それ以上に“予測”がうまくできるようになった」と答えました(熊日・がんばれロアッソ熊本!)。

順位の近いチームから勝ち点3を奪えなかったことは残念ですが、敵将・大木監督に「すごくコンパクトでした」「ハーフラインを越えた後もですね、やっぱりそのコンパクトさは崩れないので、そこから行けない」(熊本蹴球通信)と言わしめた守備。最後まで破綻せず、ゴールを守り切りました。

順位は19位のままですが、少し足踏みしている間に下が迫ってきました。ただ、新たな選手の獲得情報もあり、まだまだ今後の躍進に期待したい。ちょっと涼しくなった夜風に猛暑の終わりを感じたことも、そう思わせる一因でした。

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