9月10日(日)
【J2第32節】(ピカスタ)
讃岐 0-0(前半0-0)熊本
<警告>
[熊]三鬼海(74分)
観衆:3,208人
主審:野田祐樹


否が応でもモチベーションが高まる試合でした。勝ち点2差で上を行く讃岐との直接対決。更には前日の敗戦で金沢も足踏みしたので、この試合で勝利すれば一気に順位は2つ上がる。

しかし、結果はスコアレスドロー。DAZNの実況も、休刊日明けの熊日も「痛み分け」と言いますが、酷な言い方をすればこの引き分けの意味はふたつある。讃岐にとってはこれで7試合負けなし。一方の熊本にとっては6試合勝ちなしと言われるということ。

熊本はかなり選手を入れ替えて臨みました。ボランチに木村。黒木を左に回して右のWBには田中。シャドーに中山と嶋田。

20170910讃岐

讃岐にとって熊本は1勝2分4敗と、分が悪い。しかし、好調の今だからこそ、この”因縁深い”熊本を倒したかったでしょう。そういう敵将・北野監督の「過剰に意識した部分」(熊本蹴球通信)が出るカード。だからなのか、試合直後のDAZNのインタビューには、「勝ちゲームであり負けゲームであった」と、憮然として応えました。

確かに試合前のDAZNのインタビューで北野監督が「池谷さんは相手の良いところを消してくる」と予測していたように、熊本は讃岐の勢いある攻撃を抑えにいきました。特に”熊本キラー”ともいえる原に仕事をさせなかった。

攻撃も12分頃の安の遠目のFKがワンバウンドで枠をかすめたときは、”今日は行ける”という感じがしたし、26分頃には田中がワンツーで右サイドを駆け上がってのクロス。これをファーから上がった黒木が切り返して撃ったシュートは、実況も「入ったか」と叫んだほどでしたが、アランに阻まれました。

32分頃には右サイド遠目からのFKを園田がゴール前に送ると、アランと入れ替わるように中山がGKの前で触って反らした。ボールはゴールに向かっていましたが、アランが戻って描き出します。いずれにせよゴールまであと一歩というところ。

一方、38分の讃岐は熊本ゴール前の原に向かってロングボールを送ると、下がってクリアしようとした村上がGK畑と交錯。クリアしたボール、無人のゴールをヘディングで狙われますが、園田が戻って撥ね返す。しかし、これで村上が痛んでしまって小谷と交代。素早い指揮官の判断でした。

ハーフタイムに北野監督がどんな檄を飛ばしたのかはわかりませんが、前半あれほどあったスペースが縮まり、セカンド争いも熾烈になってきました。当初は中山、嶋田がボールに触るシーンが増えてきたと感じていましたが、徐々にアタッキングサードで出しどころがなくなる”いつもの”展開に。前半の自分たちの時間帯に点が取れていれば、という反省の言葉もいつもどおりです。

「ゴールエリア内でも動き回り、パスの出し手、受け手以外の3番目の人が出てこないと、こじ開けられない」(熊日・三鬼)と、選手自身も分かっているのですが・・・。

熊日・樋口記者は、「相手のゴール前に入り込む選手は1、2人止まり。攻撃の迫力、スピードいずれも足りない」と評しました。確かに重心がどうも後ろにある感じがするのは、まず池谷監督就任後に着手した守備の構築のところで、帰陣を早くし、ポジションニングの”曖昧さ”をなくすことを徹底したことが、まだ”ここぞ”というところで行くという、攻守切り替えの速さのバランスを欠いているのかも知れない。そして、今置かれた現状で「先に失点をしたくない」という意識が、そうさせたているのもあるでしょう。それは讃岐の方にも感じられ、なんとも堅いゲームになりました。

起用する選手が確かに持ち味は出すものの、それが試合毎には相手もあって、全体としてうまく相手に”はまらない”というジレンマも監督にはあるかも知れません。今日も、安が中盤に落ちてきたときに、そのスペースに八久保なら入っていただろうという場面がありました。

熊日には、6試合無得点を踏まえ、見出しで「ゴールへの執念どこに」と煽り、「池谷監督は『最低限の結果』と厳しい表情で振り返った」と書いてありました。

確かに”最低限”の結果でしかなかった。しかしゼロではなく1であったことは、熊本蹴球通信で井芹さんが書くように、降格圏の山口との差を1試合以上に広げ、まだ次節で金沢と讃岐を抜くことができる位置にしているということ。この状況では勝ち点1を積み重ねるサッカーがベースになりはしないかと。

今節も群馬が千葉に完封勝利を納めたように、戦う前からの勝ち点計算など無意味なこのリーグ。この勝ち点1を強くかみ締め、次節福岡に向かっていくのみです。


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