10月7日(土)
【J2第36節】(松本)
松本 1-0(前半0-0)熊本
<得点者>
[松]高崎寛之(55分)
<警告>
[松]パウリーニョ(58分)
観衆:11,026人
主審:大坪博和


「松本のやり方は分かっている中で、セットプレーから失点したことが悔しい」(熊日)。敗戦後、池谷監督はそう記者団に答えました。スピードのある石原を走らせ、高さのある高崎で仕留める。”松本のやり方”は分かっていた。しかし、まんまと術中にはまりました。

熊本は、前節故障退場した園田の代わりに植田を起用。北朝鮮代表に召集されて一時離脱している安の代わりにはグスタボ。しかし、ワントップではなく嶋田との2トップ。中盤は上村をアンカーに置いて、三鬼と中山を2列目に。われわれもグスタボはワントップより2トップが生きると考えていただけに、理にかなった布陣。

松本は5位。PO圏内にいるものの、まだ自動昇格圏内も視野に入れる。

20171007松本

序盤は互角。松本の石原、高崎を狙った長いボールを撥ね返し、セカンド争いも球際強く行って戦う熊本。

しかし、松本も徐々に熊本に慣れてくるとアタッキングゾーンを占領し始める。GK畑を中心にした守備陣でしっかり守る。ただ、奪ってからの松本の帰陣も早く、持たされている感もありました。

そんななか、前半のアディッショナルタイム。右サイドからのスローイン。エンドラインぎりぎりのグスタボが右足で反らすと、嶋田が飛び込んでダイレクトシュート。終了間際に意表を突かれた松本でしたが、これはバーの左に外れてしまいます。惜しかった。

ハーフタイムを終えて後半のベンチに戻る池谷監督を捕まえてのDAZNのインタビュー。「怖がらずにボールを動かせ」と指示したという指揮官の答えに、われわれもそうだろうと思います。少し攻撃に躊躇している。ただ、このまま守備をオーガナイズして0-0の時間が長くなれば、焦れた松本が前に出てくる。そうすれば熊本にはカウンターのチャンスが増える。そういう心理戦でもあったのですが。

熊本の攻勢から奪った松本のロングパスに石原が走ると、小谷がスライディングで外に出す。いい対応でしたが、これに続いたCK。熊本の守備はマンツーマン。パウリーニョのキックは、高崎の一番高い打点にピタリと合って叩き付ける。先制点を与えてしまいました。

これで前に行かなければならいのは熊本の方になってしまいました。が、引いてブロックを敷いた松本に、アタッキングゾーンまでは入れるものの、片山や三鬼からのクロスは、十分に相手が対応できるタイミングと角度。相手の嫌なゾーンに入っていける選手もいない。

カウンターを狙ったグスタボへのロングボールには、松本のDFが必ず前に入って収めさせない。疲れからか徐々に攻撃のスピード感も薄れる熊本。

そこでグスタボに代えて巻。中山に代えて八久保を入れる。かなり長い時間、松本を自陣内に押し込んで波状攻撃を仕掛けますが、松本にしっかりと守られて”ヒヤリ”ともさせられない。

最後は上原を下げて4バック。ジュニオールを前線に入れてパワープレイを試みましたが、実らず。松本に1点を守りきられ敗戦となりました。

勝者の指揮官・反町監督は、それでも「時間の使い方が、最後良くなかった」(DAZN)と手厳しい。やはり2-0で折り返しながら、最後の5分で逆転された前々節、山口戦を相当悔やんでいる。逆に熊本にとっては、その松本の試合のクロージングに付け入る隙ありという思いもあったのですが。

「パワーのある松本相手でも、ゲーム自体はどっちに転んでもいいというような試合が出来るようになった」(DAZN)と池谷監督は言う。「(課題は)どうやって点を取るかということに尽きる」(熊日)とも。確かにそう。

しかし、DAZNのこの日の解説者・飯尾和也氏が言う。「堅い守備は見れていた。しかし、あの一瞬、あのワンプレー。あれを外さなければ、0-0、もしくは1-0、結果は変わっていたかも知れない。あれを放さない、しっかり最後まで頭を入れる。そういう”厳しさ”があれば、また上がっていける」。

闘争心を表に出したプレーで、”鳥栖の魂”とまで言われたディフェンダーの言葉が、とても重く感じられ…。一瞬も放さない”厳しさ”。この1点の差が、あらためて大きなものに感じられたのでした。

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