FC2ブログ
10月22日(日)
【J2第38節】(えがおS)
熊本 1-1(前半1-0)徳島
<得点者>
[熊]嶋田慎太郎(11分)
[徳]馬渡和彰(54分)
<警告>
[熊]黒木晃平(26分)、三鬼海(64分)、安柄俊(70分)
観衆:7,153人
主審:吉田哲朗


衆院選の開票結果ばかりの23日の熊日朝刊で、スポーツ面を開くと「ロアッソ 価値あるドロー」の見出し。追いつかれての引き分けでしたが、終始劣勢のなかで逃げ切ったとも言える引き分けでしたので、これは異論のないところでした。

九州からは逸れたものの大型台風21号が最接近する時間帯での試合でした。スタジアムのフラッグが強風ではためく。ピッチボードも1枚も設置されていない。深まる季節以上の風冷えに、防寒着が恋しいほどでした。

2019年に予定されているラグビーW杯に向けたスタジアム改修が始まり、照明が全て外されている。そして選手たちはバックスタンド側から入場してきました。

2連勝中の徳島は7位につける。リーグ2位の得点数(攻撃力)でPO圏内はもちろん、まだ自動昇格圏も狙えるポジション。前回対戦時は、ちょうど池谷監督に交代したばかり。「何も出来ずに完敗した」(DAZN)と指揮官も振り返る。

コイントスに勝った徳島は風下を選ぶ。ただ、これまでの経験上でも決して風上が有利とも言えないことはわれわれも知っている。

20171022徳島

開始早々、やはりボールを保持するのは徳島でした。次々と三角形を作ってパスを交換するとバイタルに侵入してくる。奪ってから徳島のDFの裏を狙う熊本のロングフィードは強風に流される。

しかし先制したのは熊本でした。11分、左サイド中盤で三鬼がパスカットすると素早く前の安に付けた。安は出しどころを探すようにくるりと回転すると、左から上がる八久保にパス。八久保がPAに侵入しDFとGKを引き付けたところで打つかと思わせ、中に折り返すと嶋田が流し込むだけ。右足でした。

息苦しいようなゲームの序盤で、鮮やかな崩しからの先制点。タオルマフラーをブンブン回さずにはいられない。

だが、徳島も慌てない。すぐに取り返しにかかります。風の影響もあるのか、熊本はボールコントロールが悪くトラップミスから奪われる。守備は綺麗にセットしているため、徳島の攻撃を跳ね返すが、逆にただ大きく跳ね返すだけで攻撃に転じられません。

「1点のままでは勝ちきれない」。前半を終えるとDAZNのインタビューに池谷監督はそう答えて立ち去ります。

後半風上に立った徳島はこの日、黒木とサイドで激しい攻防を続けていた馬渡を一列上げて3バックにしてきた。何度もゴール前に顔を出す。

すると54分、徳島・カルリーニョスのミドルシュートをPA内でブロックするものの、右へこぼれる。拾った馬渡がプレスに来た嶋田を切り返して交わすとコースが見えた。右足で巻くようにゴール右上隅に同点弾を決めました。

熊本はモルベッキを入れ、2トップにしますがフィットしませんでしたね。どうも動きがもっさりしている。初めて彼をピッチで見たときは、グスタボより瞬間のスピードがあると感じたのですが。もっと八久保を長く見たかった。

その後も安に代えて中山、嶋田には巻とカード切りましたが反撃ならず。しかし、これはむしろ徳島の猛攻に対してなんとか凌ぎ切ったと言える試合でした。

「2点目を取れなかったことが敗因。でも我慢強く守って1点で終えたことはチームの進歩」(DAZN)。指揮官はそう言いました。

一方、徳島の馬渡は、「勝ち点2を落とした」とヒーローインタビューで表現し、ロドリゲス監督に至っては「精彩を欠いた選手が何人かいた」と手厳しい。

置かれた状況の違いもあるものの、この彼我の違いはどこからくるのか。池谷監督が試合後の会見で、「徳島さんの中では、ボールを受けることに楽しさというかわくわく感がある選手が多い。まだまだ、うちの選手はそういう中でボールを呼び込むというか、ボールに触りたい選手が少ない」(熊本蹴球通信)と言う。これはもう、かなり大きな“差”があるなかでの引き分けでした。

さらに言えば、今節21位の山口が勝ち点3を積み上げ、金沢も讃岐も引き分けていたので、結果的にはこの試合の勝ち点1はまさに貴重なものでした。

残り4試合。まだまだ薄氷を踏むような戦いが続きます。

TrackBackURL
→http://sckumamoto.blog79.fc2.com/tb.php/638-f07a56ed