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10月28日(土)
【J2第39節】(えがおS)
熊本 0-2(前半0-2)長崎
<得点者>
[長]田上大地(27分)、香川勇気(31分)
<警告>
[熊]小谷祐喜(64分)、嶋田慎太郎(82分)、黒木晃平(83分)
[長]島田譲(13分)
観衆:7,635人
主審:池内明彦


「流れ的に、前半はとくに長崎の思惑に引きずり込まれた」「相手に付き合ってしまった」(熊本蹴球通信)。池谷監督は試合後そう振り返る。前半のうちに2点を先取され、そのまま逃げ切られた敗戦でした。

またも台風の接近で強風吹きすさぶスタジアム。コイントスで勝った長崎主将・増田は、すかさずエンドチェンジを要求。風上を選びます。「マス(増田)の考えとデータ上の問題でああいう形になりました」()と高木監督はうそぶきますが、先週の試合“偵察”からの指示に違いない。

20171028長崎

池谷監督が「長崎の思惑」というのは、そのエンドチェンジのことと、「普段、そういう練習試合でやっていないことを練習して」きて、「きるだけ相手の深い位置でボールを動かす、または侵入する」(同・高木監督)という狙いだったことでしょうか。しっかり守って鋭いカウンターといういつもの長崎ではないところ。戦前、自分たちがボールを持つ時間もあるだろうと踏んでいた指揮官と選手たちは少なからず面食らってしまったでしょう。

失点はいずれも警戒していたリスタート(スローイン)から。しかもいずれも澤田に左サイドをえぐられて入れられたクロス。1点目はスライディングした植田を交わして上げると、ファーサイド後方からCBの田上が飛び込んできた。2点目は潰されかかったところを粘って奪い返すと、カットするような真っ直ぐの質のクロスを送る。ファーの香川にフリーでヘディングされます。

熊本も前半チャンスがなかったわけではありません。オープンな展開のなか、嶋田がフワリと浮かせたパス。八久保が左からのダイレクトシュートは枠の上。カウンターから嶋田のパスに安が左から裏を取ってのシュートはGK正面。いずれも頭を抱えるばかり。長崎に比べるとどうしてもゴール前に掛ける人数が少な過ぎる。

「もっと自信を持って、ボールを受ける、ボールを動かそう」(公式)。そういうハーフタイムの指揮官の指示は、前節にも聞いていまして。後半風上に立って、まさしく「次の1点が勝負だ!」(同)と鼓舞しましたが、2点のアドバンテージを持った長崎は、守備ブロックを敷き、熊本にボールを持たせてきた。

すると高木監督仕込みの堅い守備ブロックに対して、熊本は横パスでスライドさせるだけで、縦に入れられない。サイドも抉らなければ、仕掛けもない。鋭く縦パスを入れていた三鬼の出場停止が恨めしい。代わって入った木村は、いつもの三鬼のような前目のポジションを取るではなく、最後列からパスを散らすどちらかというと村上のようなプレー。これも指揮官の指示なのか。

唯一、後半の見せ場といえるのは長崎の得たPKを畑が止めた場面。絶対絶命のピンチに、ファンマのシュートコースを読んだ畑。残した片手で弾き返しました。このときばかりはハイタッチで喜ぶスタンドでしたが、それでも流れは熊本に来ない。

片山には田中。小谷に代えてグスタボを入れて4-4-2。最後は巻を入れて4-3-3で前線のターゲットを増やしましたが何も起こりません。しまいには要らぬカードで嶋田と黒木が次節出場停止というおまけまでついてしまって…。

試合後のDAZNのインタビューに、「うまく風を使えたことが勝因」とこれまたうそぶくように応えた高木監督。かみ殺したように言葉を選ぶ姿が、うまくこの試合をこなして次しか見据えていなかったようで悔しさが倍増する。策士は、この勝利で自動昇格圏内2位を奪取した。千人は来場したという長崎ゴール裏が歌う「J1へ行こう!」という替え歌が耳にうるさく響く。

山口は付き合ってくれたものの、讃岐が引き分けたため同勝ち点数でも順位は抜かれ20位に転落。金沢は勝利して21位山口との差を11として残留を決めました。

残り3試合ですが、次節残留を決めることも可能。意地でも勝利を。そう願って一週間を過ごします。

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