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2017.12.17 新たな体制。
10日の朝刊でまず熊日が伝え、クラブからは11日、HPで公式に発表されました。今月12月末を持ってサンフレッチェ広島社長を退任する織田秀和氏のわがクラブのGM就任のニュース。いやぁ、すごい大物を引っ張ってきましたね。

前エントリーで書いたように、池谷氏に全てを依存してきたロアッソの創設期を知るわれわれの一番の心配は、「今後、サッカー界とのパイプがどうなるかということ」。その役割を誰が代わりに担うのかということでした。そんな心配のうえでの問いかけに対して、先に”池谷王国”と批判を口にしていたと書いた株主も、「いや大丈夫だから」と言っていましたが、その株主が今回の人事を察知していたとは思えず。とにかく少なくとも池谷氏”差配”の限界が、クラブ内で表面化してきているのだと感じさせたのは確かなだけで。そのあたりのニュアンスは、熊本蹴球通信で井芹さんがインタビューした「池谷友良監督/Last Messge」でも、池谷氏の言説の反証として感じさせられました。

そんな不安のなかにあったわれわれにもたらされたこのニュース。なんとも”大物”のGM就任。”サッカー界とのパイプ”という意味では、失礼ながら池谷―飯田ライン以上のものかも知れない。みなさんもそうでしょうが、経歴を見てすぐピンときたのは、筑波閥。熊本にゆかりのあるあの協会会長の線ということでしたが、それにしてもよくこのタイミングで”空いた”ものだと。今季最後のクラブ社長会議の際に、こっそりチェアマンが永田社長に「こんな人が空くよ」と耳打ちしてくれたときには、もう接触を始めたあとだったと聞きますから、わがフロントもなかなかのものです。

その手腕は、経歴から推して知るべし、ということでしょう。われわれはなにより公式サイトで発表されたコメント、「熊本の皆様の宝であるロアッソ熊本の」という出だしの言葉に、心を鷲づかみにされました。そして、「とはいえ、前シーズンを降格圏内の順位で終えたチームをいきなり優勝争いに導くような魔法はございません」という部分を多くのメディアが取り上げたように、その表現は、この人が、このクラブ、このチームと真摯にそして腰を据えて向き合ってくれることを強く印象付けるものでした。

そして14日には、渋谷洋樹監督の就任発表。

正直言って、渋谷新監督の力量については、われわれはよくわかりません。この新監督人事も、筑波ラインで予想していたわれわれからは、全く枠外、予想外からの人選でした。ただ、清川監督辞任の際にも名前が挙がっていたそうですね、ただ、その際は丁度大宮を解雇されたタイミングで、印象が悪いだろうと敬遠されたとも聞きます。これもまた、熊本蹴球通信の「大宮担当記者に聞く「渋谷洋樹監督ってどんな人?」が非常に参考になりますが、これを読む限りは、オーソドックスな戦術をベースに、やはり保有選手の能力次第で色(強み)を加えていく方法論なのか。ただ、公式サイトのコメントからは熱い人柄が伝わってきます。大宮の選手からもサポーターからも愛されていた熱血指揮官には間違いないようですから、うちの選手たちに与える影響が非常に楽しみです。

さらに、16日には、ユニフォームの胸スポンサーに平田機工株式会社が着くことが発表されました。これもまたビッグニュース。ただ、これは決してこれまでの高橋酒造が撤退する代わりということではなく、それ以上のスポンサー料をもって入れ替わるということ。クラブは同日、高橋酒造に対しても「今回の申し入れを熊本のための高い志と広いお気持ちを持って受け入れていただき、引き続き変わらぬご支援をいただけることになりました。重ねて厚く御礼申し上げます」とHPで感謝の意を示し、高橋酒造は同じく「ロアッソ熊本への今後の支援につきまして」というページで、「平田機工様であれば、これからロアッソ熊本が目指す高いステージにふさわしいスポンサーと思いますし、熊本にとっても喜ばしいこと」「弊社は今後も、スポンサーの1社として、ロアッソ熊本を支えていくことには変わりはございません」と表明されました。

いや、このことは熊本にとって、平田機工が地元企業として決意してくれたことという画期的なことに留まらず、クラブ創設以来、長きにわたり支援の柱としての役割を続けていただいた高橋酒造が、快くその場を譲ったという意味において、クラブの歴史においてもエポックメイキングな出来事なのだという気がしています。かねてより、その経営陣の人柄やビジョンの涼しさに定評のある平田機工の英断はもちろんですが、大義のためには自ら一歩退いても、という高橋酒造の器の大きさもあってこそという感じがしています。こんなスポンサーの気概に恵まれたクラブもそうそうない。

ポジティブな、明るいニュースが続いています。それはこの際、生まれ変わらなければいけないというクラブやサポーターやスポンサーなどの”決意”に沿うように。しかし、これはわれわれがこれまで想定していたようなイメージからも大きく飛躍する、ダイナミックな変化であり。クラブにとっては、まるで、血を入れ替えるような大きな変革かも知れません。ただしかし、その血の色は”赤い”。それだけは変わらないロアッソ熊本の事実でしょう。

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