3月4日(日)
【J2第2節】(えがおS)
熊本 2-1(前半0-1)徳島
<得点者>
[熊]田中達也(63分)、鈴木翔登(83分)
[徳]島屋八徳(6分)
<警告>
[熊]米原秀亮(13分)、安柄俊(45分+2)
[徳]大屋翼(52分)
観衆:5,197人
主審:榎本一慶


勝ちました!しかも逆転! ホームでの逆転勝利はなんと2014年7月の水戸戦以来だそうです。

20180304徳島

立ち上がり6分の失点には前節の悪夢がよみがえりました。スタンドから観ていて、タイミング的には「オフサイドだろ?」と思ったのです。島屋に付いていた青木にもその実感があったようで。しかし他のメンバーがラインを上げ切れていなかったのか。それも含めてセルフジャッジは厳禁。

開幕戦は両チームとも敗戦。DAZNの戦前のインタビューに「前節、安が入ってから皆川との2トップになって、相手への圧力が増したので」と先発の布陣について答える渋谷監督。ロドリゲス監督も、「この前の試合でチャンスを作れた」と4バックのシステムの意図を説明する。両者ともに、敗戦のなかから光明を見出そうというシーズン序盤の大事な第2戦でした。

先制点の勢いを得て、序盤しばらくは徳島のポゼッションが続きました。しかし、徐々に熊本も田中、黒木の両WBを使ってサイドから襲う。CKを取る。チャンスが増える。

26分頃。右サイド奥からの田中のクロスを跳ね返されると、それに向かって田中が猛然と拾いに行った。Pエリア内で徳島DFに引っ掛けられて倒れる田中。PKを得ます。「よし!これでとりあえず同点」。誰もがそう思ったでしょう。

キッカーは安。ところがコスタリカ代表のこのカルバハルというGK、ゴールマウス上でぴょんぴょん飛び跳ね、バーをカンカン叩いてキッカーを挑発?威嚇?するように駆け引きします。それが影響したのか、安が蹴ったPKはゴール左を狙いましたが、カルバハルの飛んだ読みどおり。PK失敗に終わってしまいます。

ピッチにもスタンドにもどんよりと暗雲が立ちこめたように見えました。これまでの熊本だったら、これで流れを完全に相手に渡していたでしょう。しかし試合後のインタビューで指揮官が「ビョンジュンがPKを外しても下を向かず、本当に全員が、『また返すぞ』という気持ち、そのメンタルが非常に大きかった」(熊本蹴球通信)と言うように、その後も田中が右サイド高い位置で張って好機を作る。アンカーを務めた米原もボールへの出足よく、パスを前に散らす。

1点ビハインドのままハーフタイムを迎えますが、得点の臭いはぷんぷんしている。ただ、前節を目の前で見ている身とすれば追加失点も怖い。ドキドキする展開でした。

後半開始から3バックに変えてきた徳島。それに対して熊本は「どこでフリーになっているのか、どこにスペースがあるのかというのを感じながら」「落ち着いて相手の状況を見てサッカーができていた」(同)と指揮官が言う。

同点弾は63分、左サイドのスローインから。黒木、伊東、再び黒木に渡ると、エンドラインぎりぎりまでえぐって、ふわりとした柔らかいクロスを上げた。ファーサイドから飛び込んで来たのは田中。頭で叩きつけゴールとします。左WBのアシスト、右WBの得点。そしてスローインから作った得点は、初めて見るような気がします。

俄然スタジアムのボルテージは上がってきました。当然勝ち越し点を期待したい。

それは徳島も同じで、選手交代のカードを切りながらギアを上げようとした。しかし、24.4度を記録したこの日の気温が影響したのか、熊本の守りを崩せなくなった。あれほど付けていた縦パスがなくなり、横パスを回すのみ。苦し紛れのようにゴール前に入れるクロスは、難なく跳ね返せる。

すると83分。この日、再三右サイドを突破してきた田中がうまくCKを取ると、キッカーは左足の中山ではなく途中交代で入った右利きの八久保に。アウトスウィングの軌道のボールは、ニアサイドでジャンプした安の頭にどんぴしゃ。一旦はGKカルバハルが弾いたものの、ファーサイドのゴール前に入り込んだ鈴木が押し込みました。自身J初ゴール。

いい時間帯での勝ち越し点でした。熊本は安、皆川の疲れを考慮して、巻と上原でこの試合のクロージングを図ります。アディッショナルタイム4分も、カウンターの好機にも無理をせず時間を費やすことを徹底すると、終了のホイッスルが鳴る瞬間に倒れ込む徳島の選手たちと、大きなガッツポーズの田中、満面の笑みをたたえた鈴木の姿がありました。

DAZNの分析によるとボール保持率は熊本の37%に対して徳島が63%と一方的でしたが、シュート数は20:13、そのうち枠内シュート数も13:7と熊本が上回りました。

ただ、好機をきっちりと決めた山口と違って「今日はたまたまやられなかったというのもたくさんあった」(同)と指揮官が言う部分も確か。また前節と同じように早い時間帯であっさりと失点している点は「これは絶対にやってはいけないことで、これは来週に向けて改善しない限りは勝利は掴めないと思うので、そこはしっかりやっていきたい」(同・渋谷監督)と言うように猛省を促したい。

あとは「残念ながら5,000人しか」(同)と渋谷監督も思わず口走ってしまったように、ホーム開幕戦にしてはなんとも寂しい入場者数。昨年、それに加えて前節開幕戦のふがいなさが影響したのかどうなのか。この点に関しては、チームももちろん結果を出していかなければならないだろうし、われわれも努力しなければいけないことでしょうね。

とにかく、春の陽気とともに、熊本にもサッカーのある毎日がやってきた。勝利の余韻に浸りながら、次節までの1週間をワクワクして過ごしたいと思います。

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