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4月15日(日)
【J2第9節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)東京V
観衆:10,011人
主審:川俣秀


震災から2年の歳月が経ちました。この日は、「熊本地震復興支援マッチ」と銘打ち、多くの被災自治体住民が無料招待され、スタンドは1万人を超えるファンで埋まりました。

迎える東京ヴェルディは、前節の町田と同じようにここまで負けなし。2シーズン目となったロティーナ監督の指揮により、堅い守備力を築き上げているようです。

結果的にはスコアレスドローで終わったこの試合でしたが、これもまた前節・町田戦と同じように両監督の戦術対戦術の探り合いの様相で、一瞬も目が離せない展開。時間が経つのが早いと感じたゲームでしたね。

20180415東京V

熊本はいつものように3-5-2。一方のヴェルディは、DAZNが事前に予想した後ろ4枚ではなく、3バックに見える。(熊本には)「空中戦の強い2人のFWがいる。それに対して3枚のセンターバックがいいプレーをしていた」「このシステムで戦うことが我々にとっていいと思って決断しました」(熊本蹴球通信)と試合後ロティーナ監督が明かす。更には、試合途中、流れに応じて臨機応変に立ち位置を変えているようにも映りました。

それにしてもオーガナイズされたヴェルディの守備の堅さたるや。ポジションへの戻り、ボールサイドへのスライドはもちろん、サイドにはしっかり蓋をして、中へ誘うとボランチの餌食になるという。

そんななかでも熊本が時折ワンタッチパスを使って崩す場面もあり。安、皆川とつないで左奥のスペースに八久保を走らせクロスという綺麗なコンビネーション。惜しくもボールはGKの手中。あるいはアタッキングサードまで崩すが、ラストパスが合わずといった場面もあり。ただ、いずれにしても熊本もボールはよく動いていました。

一方、ヴェルディの攻撃も、さすがの“らしい”パス交換でゴール前までで運ぶ。しかし、フィニッシュに精度を欠く。負けなしとはいえ、引き分けの多さはこのあたりか。

警戒され押さえ込まれている田中サイドの代わりに、黒木サイドから崩す。後半62分にはそのクロスから中央・安がフリーで頭に合わせましたが枠の上。これは実に惜しかった。

前節はアディッショナルタイムで同点にされているわれわれ。ならばこちらもラストプレーまで得点の機会はあると信じた。スタンドの赤いファン、サポーターも思いは同じで、スタジアム中に、手拍子が鳴り響き、応援のボルテージは次第に上がります。

しかし、タイムアップ。熊本は今季初めて無失点でゲームを終えたものの、残念ながら1万人の観客にゴールシーンを見せることはできませんでした。

「ヴェルディさんもすごくオーガナイズされた、簡単にいうとシステムをいろいろ変更したり、我々の強みを消したり、弱みをついてくるという、頭の中を探られるような戦いだとすごく感じています。というのは、立ち位置、ポジショナルプレーをしっかりしている相手でしたので、やっていて非常に面白かった」()とは、渋谷監督の談。確かにスコアレスとはいえ、観ているこちらにも同じように感じられました。

この引き分け、勝ち点1の価値をどう位置づけるのか。それは1という数字にとどまらないものだとわれわれは思います。その点について監督はこう述べている。

「選手が変化を見つけてサッカーをするというのが、僕自信の将来の熊本でのサッカースタイルというか。ゲーム中に相手がこうきたぞと、そしたらゲームの中で選手が変化する。こうきてるぞと、じゃあその時に我々はこうなってるぞと。そういうこと、ゲームを読める選手たちになれれば、いろんな対応ができる」「それが最終的に昇格であったりプレーオフに行ったり、順位を上げることにつながればいちばんいいです」()と。

渋谷監督が、シーズン当初から一貫して求めていることではありますが、このヴェルディという相手を前にして、改めてその重要性が明らかになったように思えた試合でした。

進化のための勝ち点1にとどまったと、そう思いたい。

DAZNのインタビューに答えて巻は言う。「僕らも復興と一緒で、一歩一歩地道に成長しながら進めていければ」。そして加えて言いました。
「スタジアムを満杯にして、よりどころになるような。そういうロアッソ熊本でいたい」と。

ロアッソ熊本。この試合で順位は8位に後退しましたが、震災2年目を迎え、また改めてその存在価値を示したという日だったでしょう。

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