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6月16日(土)
【J2第19節】(えがおS)
熊本 1-1(前半0-1)讃岐
<得点者>
[熊]田中達也(71分)
[讃]重松健太郎(22分)
<警告>
[熊]村上巧(35分)、黒木晃平(61分)
[讃]武田有祐(85分)
観衆:3,740人
主審:岡宏道


このカテゴリーに戦う前から勝って当然の相手などいないし、その逆もまたしかりとわれわれは常日頃思っています。だから、現在は最下位に沈む讃岐とはいえ、いや8試合白星のない相手だからこそ、手負いの獅子よろしく向かってくるのではと恐れていました。特に熊本に対して“思うところ”のある北野監督だから。

案の定、井芹記者によると「試合前に言葉を交わした際、今シーズンのJ2の傾向を踏まえて堅守速攻のスタイルを採っていることを明かした一方で、『今日はちょっと、変えますけどね』と、北野監督は話していた」(熊本蹴球通信)。

引いて守ってカウンターとばかり予想していたわれわれも、開始早々からボールを保持して攻め上がる讃岐に少々面食らいます。渋谷監督は選手たちが「非常に固く入った」()とも言う。

20180616讃岐

讃岐の前線の4人、原、佐々木、西、重松がかなり前に張って裏を狙っている。対する熊本の3バックは米原、村上、黒木。故障なのか、とうとう本職のDFがいなくなりましたが、これはこれでボールを動かせるメンバー。渋谷監督好みのモビリティを重視した人選でもあるのかも知れない。

それを象徴するかのように、米原から田中、黒木から片山へ、大きなサイドチェンジのパスがぴたりと決まり、一気にチャンスになる場面も。

しかし心配していたとおり先に失点してしまう。22分、永田からのロングパスに抜け出そうとした佐々木。このボールは米原がクリア。だがそれが小さくて走り込んだ重松が思い切りよくミドルで蹴り込むと、ボールは左ポストに当たってゴールに転がり込みます。

先制した讃岐はそれでも引いて守ることはしませんでした。北野監督は「1点取って、前半に攻めれたので、ちょっと調子に乗って前に行ったところで、熊本さんの長いボールのセカンドを拾うのに苦労しました」(同)と打ち明ける。

中盤には大きなスペースのあるオープンな展開。皆川や安には、他のチームと同じようにファールぎりぎりのボディコンタクト。そこで指揮官は、二人とはタイプの違う佐野を投入。これが奏功するとカウンターが活き始める。

71分、安と皆川でカウンター。皆川が下げると追走してきた佐野がシュート。讃岐のブロックが右にこぼれたところを田中がダイレクトに振り抜くと、ゴール左隅に決まります。同点。

さらには79分頃、やはりカウンターから佐野が粘って右サイドの大きなスペースに出すと、田中がそれを俊足で運びGKと1対1。中の安を選ばず田中が撃つと、これはGKがブロック。再び拾った田中が下げると、中山が思いっきりよくミドル。これもGK正面でブロックされました。惜しかった。

このプレーで中山が足を攣ってしまう。これに先立って田辺に代えて上原を投入していた指揮官は、鈴木をCBに入れることで米原をボランチに上げる。村上も攣っていたので前線に残す。最後は黒木が中盤に居たのではないか?とにかく使える駒を使えるだけ使っての“死闘”でしたが、遂に追加点は奪えず。引き分けに終わりました。

すぐにスタジアムをあとにしたわれわれは気づかなかったのですが、試合後“事件”があったようですね。ゴール裏の“呼び出し”に応えて渋谷監督が出ていったのですか?

このことを「これは、私は当たり前だと思います」(同)と指揮官は言う。「言われた方は、いろんな方が思っている気持ちを代弁してくれて、逆に勇気ある話をしてくれたんじゃないかと思うので、その言葉をしっかりと肝に命じて、頑張っていきたい」と。こんな考えで、それを行動に移せる指導者を、少なくともわれわれは初めて見ました。

敵将・北野監督のコメントも考えさせられました。「9年前、僕がここを辞める時に、『熊本にサッカー文化というか、そういうのができたらいいですね』っていう話をしてここを辞めたわけなんですけど、今日の雰囲気であったり、サポーター、ファンの方達の雰囲気というのは、本当にロアッソの選手たちを後押ししていたと思います」(同)と言う。北野監督の“思うところ”。

果たしてあれからわれわれは熊本に“サッカー文化”を根付かせることができているのだろうか。土曜のナイトゲームに3740人。それでも一体となって応援できているのだろうか。自省を含め、考えさせられます。順位はなんとか18位に踏みとどまりました。

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