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10月28日(日)
【J2第39節】(えがおS)
熊本 0-0(前半0-0)岡山
<警告>
[熊]植田龍仁朗(59分)
[岡]増田繁人(45分)
観衆:6,211人
主審:小屋幸栄


20181028岡山

京都か岐阜が敗戦に終わり、熊本が勝利したときだけ降格圏脱出の可能性が残るという厳しい状況でした。しかし両者は勝利し、熊本は引き分けに終わる。これにより21位以下が確定してしまいました。

先発を6人入れ替え、しかも安と皆川の久しぶりの2トップに、中盤のアンカーに横山を起用した3-5-2のシステム。この日は全員が球際強く、皆川も必死にボールを収めようとしていたし、安も前を向こうとしていた。

しかし岡山のプレスも厳しく、アンカーの前の上村、上里のインサイド二人が徐々に押し込まれ始めると、前線の二人との距離が空いていく。

中盤でうまく奪ってスペースに出したとき、チャンスになるシーンが何度かありましたが、決めきれず。逆に、後半もアディッショナルタイム近くの岡山の怒涛の攻撃を受け続けた印象が強く残り、なんとか凌いで引き分けたというゲームになってしまいました。

これが精いっぱいかも知れない。しかし選手たちの気持ちは伝わった。試合後には(静かに)拍手を送りました。

「監督をやっている以上、結果の責任は私にあります」(熊本蹴球通信)。試合後のインタビューで渋谷監督は言いました。そのうえで、足りなかったのは「戦い方の落とし込み」だったと。

「ボールを動かしたサッカーをやるというのを、私はやってきました」()、しかし、それがいざ試合になるとできなくなるのは「頭の理屈、プレーの理屈」の“落とし込み”が足りなかったと。

総括は最終戦が終わったあとにしたいと前置きしたあと、「J2で戦ううえでの、私のメモリーが足りなかったんじゃないかと」(同)思うと監督は述べました。

「今日、選手たちはすごく、ボールぎわを頑張っていました。いままでの対戦相手を含めると、相当セカンドボールを拾ったり、そこから前に行く。岡山さんも全部裏に蹴ります。J2はすごくそういうのが多いです。ボールを動かしているチームが下にいます。ですからやっぱりそれを踏まえて、私自身の甘さがあったなと感じています。そういうところで方向転換しなければいけなかったのかなと思いますし、もっと今日みたいなゲームのトレーニングであったり、試合であったりを続けていた方が勝てたのかなと感じました」(同)と。

監督は就任会見で、大宮のときの対戦時、熊本のことをハードワークするいいチームだと思った。その良さを生かしていきたいというようなことを述べていたと思います。皮肉なことに、今季を通して渋谷・熊本は、ボールポゼッションは高いが球際に劣るためにわがチームに大敗したあの日の大宮のようなチームになっていなかったでしょうか。いや、大宮ほどのポゼッション力もない。

今流行りの言葉で言えば「インテンシティ」。そこがなくしてボールを保持すること(敢えて動かしてとは言いません)だけに固執していても、J2どころかJ1、J3どのカテゴリーでも勝てないでしょう。国際的にもそこが基本です。

シーズン3試合をまだ残していますので、われわれもまだ総括的なことは別の機会にしたいと思いますが、監督の言葉のなかで、われわれ素人には分かりかねる部分が気になったので、つい突っ込んでしまいました。

あとの目標は順位をなんとか21位に上げること。そこは熊本に残された“意地”のようなものだと思います。

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