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5月19日(日)
【第9節】(えがおS)
熊本 3-2(前半1-2)鳥取

<得点者>
[熊]小笠原佳祐(18分)、黒木晃平(57分)、北村知也(90分+2)
[鳥]フェルナンジーニョ(31分)、西山雄介(35分)
<警告>
[熊]中山雄登(90分+1)
[鳥]池ヶ谷颯斗(3分)、福村貴幸(15分)
観衆:3,384人
主審:植松健太朗


いやぁ。最高の結末でした。こんな試合展開こそ多くのファンに観てもらいたかったのですが、あいにく日曜のナイトゲームとあって、入場者数が少なかったのが残念です。

鳥取との対戦は実に6年ぶり。ということは、鳥取はあの年以来、6年もJ3で苦戦しているということ。身が引き締まります。

「熊本さんは力のあるチーム。そこの波に乗せないように、逃げるのではなく向かって、“刺して”いけるよう頑張りたい」。敵将・高木監督はそう試合前に言っていた(DAZN)。不敵な面構えでした。

名前は変わらねど、互いに指揮官もメンバーも大きく変わっている。鳥取で知っている名前はフェルナンジーニョぐらいか。布陣は3-4-1-2。一方、熊本は今節、先発FWを北村から原に代えてきた。

20190519鳥取


立ち上がりいきなり、鳥取のバックパスにプレスした原が、混戦からボールを奪取して抜け出しエリア内に侵入。股抜きシュートを狙ったが、GK市川がブロック。

その後も連続でCKを取り続ける。熊本が押している。その3度目の左CKのチャンス。キッカーは高瀬。鈴木がニアに複数のDFを引き付けると、小笠原がうまくプルアウェイして自分をフリーにしたところに、どんぴしゃのボール。頭で叩きつけ、早い時間に先制します。小笠原はプロ初ゴール。

しかし、その後は受け身に立ったのか、鳥取にセカンドボールを拾われ出し、波状攻撃を受ける。31分、PA前でファールを犯すと、FKにはフェルナンジーニョ。その右足から放たれたボールは壁を越え、鋭い弧を描いてゴールの左上隅に突き刺さる。これは山本でも届かない。

更にすぐあと35分の鳥取の右CK。これも蹴るのはフェルナンジーニョ。ゾーンで守る熊本に対して、前に出られないスピードと角度のボールを送ると、中央の西山が難なく頭で決めました。

あっと言う間に逆転される。いずれもセットプレーからの、相手を褒めるしかないような失点とはいえども、先制点後のゲームマネジメントが問われます。

しかし、がっくりと気落ちしないのがここのところの熊本の良さ。それは得点する自信があるから。前半のアディショナルタイムには左サイドからのループを受けたニアの佐野が、素早く速いボールを中に入れる。ファーから原が反応したものの、伸ばした足には薄く当たって、枠の右に反れる。大いに惜しい。

前半終了の笛が吹かれても、ロッカールームまで待たず、すぐにベンチ前でコーチの示す戦略ボードを見入り、指示を仰ぐ。その意気やよし。

鳥取に手こずっているのは、山本の元同僚のGK市川の好セーブもありましたが、WBを含めた鳥取の帰陣の早さがありました。すぐに5バックにすると、これまでの相手のようには、なかなか食いついてくれない。しかし、実はそこにも空いたスペースは現れる・・・。

57分、降りてきた佐野に左から繋ぐと、佐野は絞り気味に上がってきた右の黒木に。黒木は躊躇せず右足一閃。これがキャノン砲のようにゴールネットに突き刺さる。黒木久々のミドルシュートで同点に追いつく!

「相手の中央に入っていける分析があったので、狙っていた」とは黒木の弁(20日付・熊日)。確かにその前の時間にも、黒木がそこのスペースに顔を出していた。

佐野から北村。原に代えて怪我から復帰した三島。今季はベンチワークも先手を打つのが目立つ。

次第に攻守切り替えの早い、オープンな展開になってくる。お湿り程度の雨で、気温もまだまだ高くなく、両者の足も止まらない。鳥取も何も諦めてはいない。

しかし、拮抗した展開、同点のまま残り時間は少なくなってくる。「ああ、そういえば鳥取は“引き分け力”と呼ばれていた」と思い出す。同点に追いついたのはこちらの方でしたが・・・。

終了間際の90分頃。鳥取の右からのクロスに中央でシュートは、エリア内で懸命のブロック。混戦の中での再びのシュートも、黒木が体を投げ出して防いだ。この最大の危機を脱すると。

もうアディショナルタイムに入っていました。岡本が、途中出場の右の中原にはたくと、猛然とゴール前に。ニアサイドには北村も走りこんだ。中原のクロスを複数のDF、GKと競る岡本。ボールが北村の前にこぼれてくる。それを予測していたかのように北村が落ち着いて押し込む。逆転ゴールがゴールに吸い込まれます。

もう、年甲斐もなく大きくガッツポーズして飛び上がりました。

終盤にビッグチャンスのあった鳥取でした。「それを決めきれなかった我々と、そのあと決めきれた熊本さん」。敵将・高木監督は淡々とインタビューに答える(DAZN)。相当の悔しさを押し殺すように。“刺せなかった”。

こういう試合を“勝ち切る”のは、非常に大きい。讃岐と北九州が引き分けて勝ち点18。熊本はその差を1に縮め、4位に上がった。

しかし指揮官は、「昨年は10試合の時点で6位でした。去年のことを振り返ると、スタートダッシュできたと思います。でも最後にはJ3降格しました。日々の積み重ねがいかに重要かということを学んだので、今4位でも、J3はラスト5試合くらいでも大きく変わるかもしれないので。上との勝点を引き離されないように、とにかく我々は、負けも引き分けも許されない、というくらいの思いで選手たちはやっています」と言った(熊本蹴球通信)。油断はない。

監督が言うように一戦一戦、目の前の試合を勝利していかなければいけないのに違いはない。その戦いを応援するのみ。次節首位北九州との戦い。久しぶりにアウェーに足を伸ばしてこようかと思います。
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