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6月2日(日)
【J3第10節】(ミクスタ)
北九州 1-2(前半0-1)熊本

<得点者>
[北]茂平(85分)
[熊]北村知也(10分)、オウンゴール(51分)
<警告>
[北]國分伸太郎(23分)
[熊]黒木晃平(61分)
観衆:7,474人
主審:川俣秀


行ってきました北九州。勝ってきましたーー。

同僚と二人、新幹線の割引切符を駆使して小倉駅に降り立つと、そこから屋根付き歩道を歩いて約10分。港を背にしたミクニワールドスタジアムが見えてきます。

Twitterの情報などからも、熊本勢が相当数訪れると予想はされたのですが、ビジター側ゴール裏は赤一色に染まっている。監督コメントによれば千300人ほど。このサッカー専用スタジアムが出来た年に北九州はJ3に落ちたので、これほどビジター側が埋まったのは初めてだと言う。KKウィングのゴール裏を、大分や福岡に青く染められたことを思い起こします。

前々日にC大阪U-23が破れ、前日に讃岐も敗戦となったため、舞台は整っていました。この試合に勝てば、首位が入れ替わる。

小林伸二監督が今シーズンから指揮を始め、昨シーズンの最下位から一気に順位を上げた北九州。失点が少なく、セットプレーでの得点が多いのだという。いったいどんなサッカーをするのか。

20190602北九州

池元はもちろんですが、もう一人、見覚えのある容姿の選手がいる。ディサロ燦シルヴァーノ。昨年のインカレ決勝、熊本に内定していた駒沢の中原輝見たさにテレビ観戦。そのとき決勝点を挙げて、法政を優勝に導いた選手がディサロでした。北九州に入っていたのか。

このディサロと池元の2トップはやはりやっかいでした。前半早々、黒木が奪われるとディサロのシュートはブロック。しかし池元が拾って打つ。これはGK山本がセーブ。

しかしすぐあと、山本が高瀬に回すと、ロングボールを敵CBの間に送る。バックスピンの掛かったボールに、抜け出した北村が敵GKより先にヘディングで押し込む。前半10分で先制します。赤いタオルマフラー、赤い応援旗が回る回る。歓喜のチャントが歌われる。

北九州は前半のうちに同点にしておきたい。前線からの激しいプレスで高い位置で奪うと、ショートカウンターに持ち込む。何度ものシュートシーンも、身体を投げ出し、エリアから掻き出し、コースを切って山本がセーブする。

後半開始から佐野に代えて原を投入。北九州は古巣となる原の投入意図を聞かれて、渋谷監督は、「前半は、つなぐことがみんなの頭にあったかなと思います。なので後半、原選手を入れて。一樹はターゲットにもなるし裏にも行けるしというところで、それがいい形で得点につながった」(熊本蹴球通信)と言う。

後半6分、中盤まで下りてきた原が貰いうまく入れ替わって前を向くと岡本へパス。岡本がためて、高瀬の上りを待つ。高瀬がえぐって速いクロスを入れると中央で競る北村にGKのパンチングミス。ゴールインして追加点になります。

北九州は町野、茂、新垣と次々に選手投入。このままでは終われない。北九州の猛攻を受け、なかなか熊本は自陣から出られない。それこそ“雨あられ”のようにシュートを浴びます。

痛んだ鈴木に代えて小谷。田村に代えて田辺でしのいでいたのですが、後半40分、茂からパスを受けた町野がターンするところを引っ掛けてしまう。しかし拾った茂がエリア内侵入するとアドバンテージ。スライディングに入ったDFの股を抜いたシュートがニアを打ち抜きました。

これだから2-0は分からない。まずは同点と北九州は勢いづく。時間を使う熊本。しかし、アディッショナルタイムには、茂にプレスバックに入った原が痛めてしまう。起き上がることもできずに担架で運ばれ、一人少ない状況に。

まさに死闘。シュート数は熊本の3に対して北九州は20を数える。ゴールキックでタッチを割って、試合を終わらせようとする山本。主審の笛が吹かれた瞬間、何人もの選手が倒れこみました。

対戦成績は1勝5分8敗。とても相性のいい相手とは言えない北九州でした。かつては0-7というとんでもない大敗を喫したこともあった。鬼門という人もいた。

けれどそんな“ジンクス”は、今日の選手たちが断ち切ってくれた。もはや鬼門とは言わせない。「まずピッチへ入って、サポーターの方がすごくて。モチベーションが上がりましたし、ありがたい環境を作ってもらえた中で勝てたことは良かった」()と中山が言うように、敵地ミクスタをこんなに赤く染めることができれば、選手たちに力を与えられることが証明された。

首位を奪ったものの勝ち点差はわずかに2。敵地で見せたカモン!ロッソに、今度は北九州のリベンジのモチベーションは否が応でも高まったでしょう。

ただ、「僕たちは1位で終わることが目標なので」()と言う黒木。「今は勝ちながら、もっとこうしていこうというところをチームとして話し合えているので、それを今後も続けていきたい」()と答える上村。選手たちに慢心はありません。



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