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6月9日(日)
【J3第11節】(えがおS)
熊本 3-2(前半3-2)C大23

<得点者>
[熊]佐野翼(33分)、北村知也2(35分、43分)
[C]丸岡満(15分)、安藤瑞季(24分)
<警告>
[C]安藤瑞季(55分)
観衆:4,019人
主審:松澤慶和

「2-0は危険なスコア」というのは、サッカーファンなら誰でも知っている“ジンクス”でしょう。まさしく今季、相模原戦がそうでした。けれど、われわれが2点のビハインドをひっくり返した記憶はあまりなく。詳しい人から教えられたらありましたね、東京ヴェルディと初めて戦った2009年。藤田俊哉を擁した熊本が、その反撃弾を皮切りに逆転勝利を収めています。ああ、懐かしい。(2009.04.30 藤田俊哉という存在。東京V戦

しかし、前半のうちに2点差をひっくり返したのは初めてではなかったでしょうか。ここ数年、先制されただけで意気消沈してしまう印象が強かっただけに、おもわず「会心」という表現をタイトルに付けてしまいました。

「勝った試合のあとは選手をいじらない」と言いますが、熊本は右SHを中原に代えてきました。その理由を渋谷監督は、「相手が分析してきて、田村選手のところ、少し背後のところとか、スカウティングしてきてるのかなというのも含めて、彼のランニングをロックしているところがあったので」(熊本蹴球通信)と明かす。この采配が吉とでました。「輝が入って右が活性化した」(同・渋谷監督)。

20190609C大阪U23

C大阪は、これまでのどのチームより激しく前からプレスを掛けてきました。しかし、プレスの後ろには必ずスペースが開く、と常々指揮官が言うように、そこをうまく突いてボールを運ぶ熊本。けれど、さすがのC大阪もパスコースが読めてきたのか、先制点は上村のパスを高い位置でインターセプトしてからのショートカウンターでした。

「あのときは頭を打ってて、どういう状態かわからない」(同)と指揮官は言う。確かに上村はその前、ポンラヴィチュとの接触で、長い時間起き上がれなかった。

先制されてからも、すぐあと、鈴木のバックパスを奪われピンチに。相変わらずC大阪のプレスが激しい。

24分にもビルドアップの途中で奪われ、安藤にパスが通ると、ドリブルで鈴木をうまく交わして2点目を決められます。

やはりC大阪は上手い。これは何点取られるかわからないぞ。という不安と、ちょっと中盤を省略してもいいのでは?という年寄りの弱気が正直頭をもたげました。

しかし、選手たちはボールを動かし続けた。

小笠原が言う。「北九州戦の後半、きつくなった状態で蹴る選択をしてしまって最後の15分がきつくなったので、その反省を踏まえて、今日はどんな状況でも繋ぐというか、自分たちのやりたいことをピッチで表現しようと、みんなが意識できたことが良かった」()。「選手たちが(繋ぐことを)やめて放り込んで、得点を取ろうと思ったら多分、3点はなかったと思います」(同)とは指揮官の言葉。

「1点返せば流れが来ると思っていた」(11日付・熊日)という佐野が、右CKをボレーで決めて反撃ののろしを上げると、35分と43分には、右の中原のカットインからのシュートがこぼれるところを、北村がしっかりと詰めて押し込み逆転してしまいます。

特に3点目は、GK山本も含めた何本ものパス回しで相手をはがし、中原の得意のプレーにつないだもの。「2点取られても自分たちのサッカーを貫き通して、相手のプレスをかいくぐって点が取れたことはこれからにもつながると思います」(熊本蹴球通信)と山本も言う。

これが目指しているサッカーだと示した。あの“パス回しのC大阪”相手に。

もちろんC大阪もそのまま終われるわけはなく、後半はオーバーエイジ枠でベンチ入りしていた柿谷を入れる。非常にオープンな展開になり、互いに好機がありましたが、熊本も意思統一して最後は逃げ切りを図りました。

この日の観衆は4,019人。日曜日の夜にしては多い方だと思いました。「同じ時間に日本代表の試合があるにも関わらず、今日スタジアムに来ていただいたことにとても感謝しています」(同)。インタビューの冒頭で渋谷監督がまず言った。ホントにそうだ。われわれもシュミット・ダニエルと橋本拳人が出る試合を泣く泣く諦めた。けれど諦めた甲斐があった。

同じように考えた人が4千人もいて、このJ3第11節の各会場入場者数では1位になりました。先週の北九州戦以来、さらにファン・サポーターの結束が固まったようにも感じる。

上位対決。ロアッソはJ参入後、初の6連勝でC大阪U23を退け、首位をキープしました。


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