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ストーブリーグに入り、井芹さんの「熊本蹴球通信」では興味深いインタビュー記事が続いています。織田GM、鈴木主将、そして渋谷前監督・・・。

もう前エントリーでわれわれの総括を終えたので、過ぎ去ったシーズンをあれこれ振り返るより、現在も進行中の織田GMの”チーム作りのコンセプト”が気になります。

まず新監督に大木氏を選んだ理由は4つあるという。①人間性、②サッカーに対する情熱、③サッカーの志向、④経験。

特に③に関しては、「自分たちでボールを大事にする、だけど攻めに行くというところ。今季、我々に足りなかったものを彼に託したいと思っているんです。ファイナルサードで勢いがなかったり、アイデアが足りなかったり、中盤ではボールが横にまわっても縦に入らないとか、そういう部分の改善に彼の力を借りたいと思いました」(熊本蹴球通信・2019シーズン総括/織田秀和ゼネラルマネージャー(後編))という。

また、④経験については「日本代表コーチというトップトップの経験もあれば、地方クラブの経験もある」としながらも、「もちろん、解任されたりもしていますが、地方クラブでいい時もあれば悪い時の経験もしている。そういう意味で、このサイズのクラブに合う中でも、多くの経験を積んでいるいい監督だと、このチームを成長させる可能性を持っている監督ではないかなと思いました」(同)と期待を寄せています。

さらに、「目標は間違いなくJ2昇格です。そこは当然のことです。しかし、そこに至るプロセス、やり方として、ここまで積み上げてきたものをご破算にするのではなくて、そこからさらに積み上げができるチームにしていきたい。それがこの先の将来につながっていくという思いがあるので」(同)ともGMは言う。

恒例の熊日のシーズン総括の連載「遠いゴール 2019 J3ロアッソ」(中)(26日付)は、その思いを、「ボールを保持して『自らアクションを起こすサッカー』を熊本の”チーム哲学”に据える覚悟が見て取れる」と書きました。

ただ、予算規模が確実に縮小するなかで、気になるのは選手層の問題です。ユースから3人の昇格、大卒ルーキーも4人の獲得が既に発表されていましたが、それに加えて今日現在(26日)までに、同じJ3リーグのYSCCからFW浅川、岩手から同じくFWの谷口の獲得が発表されました。

浅川は今シーズン13得点で得点ランキング6位。谷口が9得点で15位。「年俸は低いけれどJ3で活躍している選手は何人もいる」(同)と言ったGMの答えがこれなのでしょう。まるで、JFL時代、1年でのJ2昇格を逃した2年目のシーズン、北陸(現富山)から北川、武蔵野から小林という点取り屋を強奪したときのようです。対戦相手から奪い、自らの戦力を上げる。これも昇格を目指すリーグ戦の戦い方の重要なコンセプトだということを思い出させてくれたし、期待できる若手の獲得でした。

いずれにせよ、今季活躍した大卒ルーキーも含め、若手を「育てながら勝つ」という方針の継続に思えます。

一方で、契約を更新された選手は、FW北村、MF田村、中原、上村、坂本、岡本、伊東、DF小谷、衛藤、酒井、鈴木、小笠原、GK野村、内山といったところ。まだ、数名の選手と交渉が済んでいないようですが、われわれとすれば若いチームのなかにあって、ベテランで技術もある岡本と伊東が残ったことは非常に大きいと思うところでした。

さて、まだハッキリ全容は固まっていませんが、この選手たちと共に、大木監督は実際どんなサッカーをしていくのでしょう。これもまた「熊本蹴球通信」の新監督発表記者会見の記事 から引用させてもらうと・・・。

質問に対して、「戦術のことを言っても分からないと思いますので」とにべもない(笑)。これはなかなか記者泣かせだぞと思わせましたが、「攻撃的とか守備的とかいうことよりもですね、簡単に言ってしまえば動きのある、少しこう、躍動感のあるようなゲームをしたい」と説明する。

一番分かりやすかったのは「テンポを上げたいということ」「リズムよくプレーしたい」という言葉。なるほどこれまでの大木サッカーを思い返すと、よく表したキーワードです。

ちょっと驚いたのは、大木新監督の就任が発表されると、「また大木さんのサッカーが見れるのが楽しみです!!」(神戸・古橋選手のtwitter)といったように、過去大木門下生だった選手たちからの喜びの声が多かったこと。それほど選手たちからすれば魅力的なサッカーだったということか。岐阜→神戸→日本代表と一気に駆け上がった古橋のような若手が、わがチームから出てこないとも限りません。「若いということは(起用に)関係ない」(同・熊日)。そう新監督は言い切っていますから。

さて、年の瀬も迫り、われわれも年末のご挨拶をさせていただきます。

1年でのJ2復帰を逃した残念なシーズンではありましたが、もはや吹っ切れて、来シーズンの大木・熊本にワクワクし始めています。これも「ホームチームがある喜び」。来る年もなにも楽観はできませんが、ご一緒に応援していければ幸いです。

皆様、どうぞよいお年を。

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