昨日の大津球技場は、寒風吹きすさぶ寒さ。遠く阿蘇の山並みに白い冠をいただきます。恒例となった横浜FCのキャンプ中のTMに、今年も大勢のファンが詰めかけました。しかし大きな違いは、今年はこの横浜と同じカテゴリーで戦うことになったこと。もはや胸を借りるTMとは呼べないということです。

横浜の選手たちがプリンスホテルのバスに乗って到着。阿蘇に泊まっていることを初めて知りました。スタメンはアンデルソンを1トップに、左SB三浦淳、右SB山田卓などほぼレギャラークラスではないかと思われる4-5-1の布陣。キングカズが故障したことを、ハーフタイムの噂話で聞きました。

横浜のキャンプ地ということで、ロアッソはアウェーサイド。高橋が自信のブログで明かしているように故障。中山との2トップを観たかったのですが、相方は町田となりました。鼻骨を骨折していたという関がフェイスガードを着けて左SHで登場(試合開始後、すぐに取ってしまいましたが・・・)。西森は右にまわりました。ボランチは山本と小森田ですが、ダイアモンド型に近かったかも知れません。そして、ルーキー吉田がゴールマウスを守ります。
スタメン
18 中山 13 町田
20 関25 西森
26 山本33 小森田
23 有村6 福王
19 上村16 矢野
 1 吉田 

序盤は横浜が様子を見ていたのか、ロアッソのポゼッションで進みます。有村が高めに位置取り、関と左サイドで押し込みます。小森田や山本からも効果的なスルーパスやサイドチェンジがいくつかあって、チャンスを作りました。なかなかコンビネーションが良くなってきたかなと・・・。
一方、右サイドの西森は、三浦淳とのマッチアップが苦しいのか、いつものように動けず。福王の守備は無難でしたが、得意のフィードはあまり見られず・・・。
ボランチのエリゼウがからんで、横浜も徐々にチャンスを作っていきます。何度か決定的なシュートを撃たれますが、精度不足に救われました。

スコアレスで迎えた後半。横浜はほとんどの選手が交代。右SHであの憎っくき御給が出てきました。ロアッソは町田に代えて小林陽。練習生(おそらく噂の木島)が右SH、西森が左にまわり、SBには車が入りました。
そしてしばらくして、5人がいっぺんに交代。福王をCBにして矢野を右SBで試す下のようなシステムに。
終了時
9 北川 29 小林
30 山内32 木島
8 喜名17 熊谷
24 車16 矢野
3 河端6 福王
 31 太 

しかし、このメンバーでのコンビネーションは今ひとつ。というか、安易なスルーパス、不用意なバックパスを次々にカットされて、横浜のショートカウンターに苦しめられ始めます。山内と車のサイドは、御給と中田の高さに手こずってなかなか上がれず、北川と小林の2トップも何がしたいのか今いち空回りな動き。木島がひとり気をはいて、縦に横に動きまわります。しかしロアッソ、ボールを奪っても、前半のようにDFの裏を狙うようなすばやい攻撃は皆無。ショートパスを繋ぎ、ビルドアップで作っていこうとします。何か監督の指示、このTMのテーマでもあったのでしょうか。これがまた横浜のディフェンスの網にかかっていくことに・・・。

失点の場面は、右SBの矢野が振り切られ上がられたクロスを、逆サイドの御給がヘッドで折り返し、チョ・ヨンチョルに押し込まれてしまいました。
結果、0-1で敗戦。

スコアだけを見れば惜敗という表現になるのでしょうが、けっして内容はよくなかったです。横浜の決定力のなさに助けられた点がいくつかありましたし。

個々人に目を向けると
前半で退いた有村。今日は積極的に高めに位置取って存在感を出しました。しかし、おそらく今年もイエローが多そう。バックアップの車は初めて観ましたが、まだあまりテクニックを感じませんでした。身体がまだ仕上がっていないのか・・・。
上村のあとを任された河端はベルディ戦からすると、かなり”上がって”きました。今日は御給の高さにも競り勝っていたし、キャプテンシーのようなものも感じさせ安定していました。
矢野の右SB。高めに位置取りしていましたが、ちょっと不安。あくまでオプションのひとつとして考えたい。
GKの太。相変わらずボールが手につかず、自ら招いたPKを、自らファインセーブしていました。

どうも後半、ため息の回数が増えたように感じます。横浜にすれば、後半のメンバーは控え選手なのでしょう。そう考えると、うちの目標であるべき選手全体の底上げに関しては、まだまだ隔たりは大きいな、と感じました。

J1落ちというレベルの横浜ですが、うちとはその寄せの速さ、組織的なボールの絞り込みの厳しさは言うまでもなく、何よりフィジカル(大きさ、強さ、速さ)の差がくっきり。そんななかでやはり小森田の存在感が際立っていました。コンディションの良さもあるのでしょうか、彼はすでにこのカテゴリーの要求する水準に届いているという印象。

しかし、あまり悲観的になっても仕方ありません。むしろこういった実戦は、選手を“カテゴリー”に慣れさせ、フィットさせていくリアリティーのある作業。“通用する”選手であれば、かならず成長すると思います。そういう意味では昨年までのJ相手のTM(調整、腕試し的な)とは全く意味合いが違っていますね。

もうひとつ。結果はあまり問うべきではないと思いますが、この0-1のゲーム、全体の流れは完敗に近い。そしてある意味で来るべきシーズンを予言するようなゲームではなかったかと。相手がもう少し精度を高めてくれば、0-2、0-3の大敗。こちらの守備陣の守りきる意識が90分間途切れなければ0-0で勝ち点1。こちらが前半の数少ない(1、2度)チャンスをものにできれば1-0もなくはない。
J2上位のチーム力に間違いないだろう横浜とのこのゲーム展開を見て、恐らくはこういった紙一重の差がゲームの流れを変えるような試合が続く。そんなシーズンになるのではないかと予感させました。
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