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7月16日(月)
【J2第23節】(えがおS)
熊本 2-3(前半1-2)町田
<得点者>
[熊]安柄俊2(31分、47分)
[町]中島裕希2(9分、19分)、藤井航大(70分)
<退場>
[熊]安柄俊(76分)
<警告>
[熊]安柄俊2(12分、76分)、伊東俊(73分)
[町]井上裕大(39分)、福井光輝(84分)
観衆:3,571人
主審:池内明彦


20180716町田

ぐぬぬぬ・・・。なかなか勝てません。前半戦からのターンを挟んで、これで3連敗。順位こそ19位のままでしたが、下との差がジリジリと縮まってきました。ふーっ。

またしても開始早々の失点という悪癖。19分にも追加点献上。いずれも警戒すべきFW中島。このあたりまで町田に押され続け、熊本のシュートはゼロではなかったでしょうか。

これには試合後の渋谷監督も「残念ながら今日はスタートから、本当に戦いに挑んでいるのかなというような、選手たちがプレーをやめるというわけじゃないですけど、しないように見えるような、非常に残念な戦いでした」(熊本蹴球通信)とさすがに手厳しい。

この日の観衆3,571人のなかには、この時点でもう帰ってしまう人たちもいましたが、2点先取されたあと、ようやくこの日の狙いだった左CBの多々良からの大きなサイドチェンジのパスが右WBの田中に通り始めます。

そんな田中のクロスは大きく左に抜けますが、それを対局の黒木が拾って入れ直すと、ニアの伊東がフリック。安が持って回り込んで脚を振った。DFの股を抜いてゴールに突き刺さります。飛び上がって吠えるように喜んだスタンド。ファン、サポーターに勇気を与える安のゴールでした。

2-0は怖いスコア。それを文字通り体現するように、後半開始早々にも安の追加点で同点。後半から黒木に代わって入った坂本が俊足を飛ばして左サイド奥から入れたクロスを、ニアの皆川が落として、そこに安が飛び込んで来たカウンター攻撃でした。

しかし、「2−2になって、その後も勢いを持って取りに行くのか、2−2になったのでコントロールしてサッカーをやるのか、その部分ではベンチワークもあるかもしれません」(同)と指揮官が反省するように、同点にされても動じる様子のない町田は、サイドの杉森に代えてFW鈴木で押し込んでくる。

70分には再び右CKから藤井に決められ、突き放されてしまいました。

セットプレーに定評がある町田とはいえ、「なんでそこ“どフリー”なの?」と現地では思いました。DAZNで見直してみると、中島も藤井もうまく熊本のマーカーを外してますね。3点目のシーンなどスクリーンプレーのようでした。かなり研究している。

熊本はこの試合、3-4-3から再び3-5-2に戻し、安と皆川が距離間よくプレーし得点も取れた。ただし試合を通して感じたのは、セカンドボールの取れなさ。このシステムの難点なのか、それとも出足の問題なのか。

勝負強さをみせた町田は、一気に2位に躍り出ました。熊本は次節、得点源の安の出場停止を抱えるものの、鳥栖から期限付き移籍した水野が出場できるかも知れない。「悪くない」「今日はたまたま勝てなかった日」「熊本の日じゃなかった」などなど。自分を励ますようにそう思いながら、家路に着きました。

2018.07.08 徳島戦。連敗
7月7日(土)
【J2第22節】(鳴門大塚)
徳島 1-0(前半0-0)熊本
<得点者>
[徳]ブエノ(84分)
<警告>
[徳]藤原広太朗(70分)
[熊]田中達也(89分)
観衆:2,974人
主審:川俣秀


20180707徳島

西日本を襲った大雨で開催も危ぶまれたアウェー徳島戦は、後半戦の初戦でした。前節は引いた守りからのカウンターで、首位大分を3-0で下した徳島。この試合では、そこまで守備的でもなく、かといって攻撃的でもなく、その中間のような戦い方。お互いが堅い試合運びのなか、1点を争う展開になりましたが、後半熊本のDF小谷が痛んで交代する”虚”を突かれるように、その直前に交代で入っていた徳島DFブエノのパワープレーで失点。その1点をひっくり返すことができず、あえなく敗戦となりました。順位は19位に後退しました。

6月30日(土)
【J2第21節】(えがおS)
熊本 1-3(前半0-2)松本
<得点者>
[熊]皆川佑介(64分)
[松]前田大然(10分)、高崎寛之(13分)、前田直輝(63分)
観衆:10,194人
主審:家本政明


1万人越えのマイナビマッチデ―は、敗戦でした。

試合序盤の立て続けの失点がなんとも痛かったですね。

20180630松本

サッカーというゲームは連続した45分ハーフで行われるので、ゲームマネジメントのために時間帯を15分刻みでよく捉えられますが、まずこの開始早々の15分のうちに2失点というのは、その後のゲームプランを考えても“重い”と言わざるを得ません。

「最初の入りが相手のパワープレーの様な形で、そこで面食らった選手がいた」(熊本蹴球通信)と、試合後の渋谷監督は分析しますが、敵将・反町監督は「うちはそんなに入りが良かったわけではなかった」と言う(同・レビューコラム)。ただし、「先制点を決めた前田大然が『アップからもすごく暑かったし、早く点を取った方が勝つだろうなっていう試合だと思っていた』」(同)と言っていたそうです。

常々、熊本は開始20分頃まで自分たちのペースが掴めないことが多い。前々節の讃岐がそうだったように、今節もそんなスカウティングの上で、開始から飛ばす戦略かと想像したのですが、この日80%を超す激しい湿度も、松本の選手たちにそう考えさせた要因だったようです。

もうひとつ気になったのは、2点先取した松本が“省エネ”スタイルに転換したせいもありますが、熊本のボール回しに無暗やたらにプレスに行くのではなく、必ず通過する中盤からのバックパスを狙っているように見えました。横パスよりかは、一連のくさびのなかでのバックパス。これを奪うと一気に前方の視界が広がる。どのチームもそうスカウティングしてはいないかと…。

熊本にもチャンスがなかったわけではありません。松本を上回るボール支配率から、片山、田中の両WBを使ってサイドを崩す。しかし、今日はいかんせんクロスが精度に欠ける。上がっても、安や皆川どちらか単騎のヘディングでは、中を厚くした松本に競り負ける。競り勝った安のシュートも、このところGKの正面が多い。

「しっかりとしたビルドアップから前線の3人を上手く使うこと」という反町監督のハーフタイムの指示が、この試合を象徴していましたね。
後半も松本のブロックをなかなか割れないでいた熊本が、今季初めてベンチに入った上里を投入し打開しようとすると、その直後、ゴール前まで繋いだ松本は右の高崎へパス。これをクリアした片山でしたが、ボールは逆サイドへ流れる。そこに前田直輝が走り込んで押し込むと3点目とします。

前田大然、高崎、前田直輝。前の3人が全員得点した松本。それに対して、熊本はその1分後に米原からのロングパスに裏を取った皆川のダイレクトシュートで1点を返すのみ。あえなく終戦となりました。

3-4-3の布陣に変更して水戸に競り勝った試合で、われわれは「3トップの役割もこれからもっと整理されて、研ぎ澄まされてくるのではないか」と、期待を込めて書きました。まだまだその点では課題が残る。

課題という点では、指揮官はこうも表現している。「課題を持ってトレーニングに取り組んでいますが、それを1つ消せばまた(次の課題が)出てきて、という感じ」(同)。確かにそう感じる。

この松本戦で、リーグ前半の対戦を全て終えました。序盤の10試合で好スタートしたものの、「残念ながらそれ以降は、我々が力を出しても、相手がそれを上回るプレーをしてきた」と渋谷監督は振り返る。

6勝4分11敗。勝ち点22。順位は18位のまま。これから後半戦は、もっともっと研究され、対応されるでしょう。しかし今度は、われわれがそれを上回るプレー、上回るスカウティングで、すこしずつでも順位を上げていきたいものです。

6月23日(土)
【J2第20節】(石川西部)
金沢 0-0(前半0-0)熊本
<警告>
[金]藤村慶太(43分)
[熊]片山奨典(51分)
観衆:4,290人
主審:榎本一慶


20180623金沢

アウェー金沢戦。前半は決定機もありましたが決めきれず。後半、エース佐藤洸一を投入した金沢に防戦一方の熊本でしたが、こちらはGK佐藤昭大の好セーブの連発でなんとか無失点。スコアレスドローで勝ち点1を得ました。順位はそのまま18位。

6月16日(土)
【J2第19節】(えがおS)
熊本 1-1(前半0-1)讃岐
<得点者>
[熊]田中達也(71分)
[讃]重松健太郎(22分)
<警告>
[熊]村上巧(35分)、黒木晃平(61分)
[讃]武田有祐(85分)
観衆:3,740人
主審:岡宏道


このカテゴリーに戦う前から勝って当然の相手などいないし、その逆もまたしかりとわれわれは常日頃思っています。だから、現在は最下位に沈む讃岐とはいえ、いや8試合白星のない相手だからこそ、手負いの獅子よろしく向かってくるのではと恐れていました。特に熊本に対して“思うところ”のある北野監督だから。

案の定、井芹記者によると「試合前に言葉を交わした際、今シーズンのJ2の傾向を踏まえて堅守速攻のスタイルを採っていることを明かした一方で、『今日はちょっと、変えますけどね』と、北野監督は話していた」(熊本蹴球通信)。

引いて守ってカウンターとばかり予想していたわれわれも、開始早々からボールを保持して攻め上がる讃岐に少々面食らいます。渋谷監督は選手たちが「非常に固く入った」()とも言う。

20180616讃岐

讃岐の前線の4人、原、佐々木、西、重松がかなり前に張って裏を狙っている。対する熊本の3バックは米原、村上、黒木。故障なのか、とうとう本職のDFがいなくなりましたが、これはこれでボールを動かせるメンバー。渋谷監督好みのモビリティを重視した人選でもあるのかも知れない。

それを象徴するかのように、米原から田中、黒木から片山へ、大きなサイドチェンジのパスがぴたりと決まり、一気にチャンスになる場面も。

しかし心配していたとおり先に失点してしまう。22分、永田からのロングパスに抜け出そうとした佐々木。このボールは米原がクリア。だがそれが小さくて走り込んだ重松が思い切りよくミドルで蹴り込むと、ボールは左ポストに当たってゴールに転がり込みます。

先制した讃岐はそれでも引いて守ることはしませんでした。北野監督は「1点取って、前半に攻めれたので、ちょっと調子に乗って前に行ったところで、熊本さんの長いボールのセカンドを拾うのに苦労しました」(同)と打ち明ける。

中盤には大きなスペースのあるオープンな展開。皆川や安には、他のチームと同じようにファールぎりぎりのボディコンタクト。そこで指揮官は、二人とはタイプの違う佐野を投入。これが奏功するとカウンターが活き始める。

71分、安と皆川でカウンター。皆川が下げると追走してきた佐野がシュート。讃岐のブロックが右にこぼれたところを田中がダイレクトに振り抜くと、ゴール左隅に決まります。同点。

さらには79分頃、やはりカウンターから佐野が粘って右サイドの大きなスペースに出すと、田中がそれを俊足で運びGKと1対1。中の安を選ばず田中が撃つと、これはGKがブロック。再び拾った田中が下げると、中山が思いっきりよくミドル。これもGK正面でブロックされました。惜しかった。

このプレーで中山が足を攣ってしまう。これに先立って田辺に代えて上原を投入していた指揮官は、鈴木をCBに入れることで米原をボランチに上げる。村上も攣っていたので前線に残す。最後は黒木が中盤に居たのではないか?とにかく使える駒を使えるだけ使っての“死闘”でしたが、遂に追加点は奪えず。引き分けに終わりました。

すぐにスタジアムをあとにしたわれわれは気づかなかったのですが、試合後“事件”があったようですね。ゴール裏の“呼び出し”に応えて渋谷監督が出ていったのですか?

このことを「これは、私は当たり前だと思います」(同)と指揮官は言う。「言われた方は、いろんな方が思っている気持ちを代弁してくれて、逆に勇気ある話をしてくれたんじゃないかと思うので、その言葉をしっかりと肝に命じて、頑張っていきたい」と。こんな考えで、それを行動に移せる指導者を、少なくともわれわれは初めて見ました。

敵将・北野監督のコメントも考えさせられました。「9年前、僕がここを辞める時に、『熊本にサッカー文化というか、そういうのができたらいいですね』っていう話をしてここを辞めたわけなんですけど、今日の雰囲気であったり、サポーター、ファンの方達の雰囲気というのは、本当にロアッソの選手たちを後押ししていたと思います」(同)と言う。北野監督の“思うところ”。

果たしてあれからわれわれは熊本に“サッカー文化”を根付かせることができているのだろうか。土曜のナイトゲームに3740人。それでも一体となって応援できているのだろうか。自省を含め、考えさせられます。順位はなんとか18位に踏みとどまりました。